close

2007/05/23Motorsport

波乱のレース、アウディ最速はティモ・シャイダー

【第3 戦:ユーロスピードウェイ(ドイツ)】
· セーフティカーが混乱を招く
· 論議を呼ぶリザルト
· マティアス・エクストローム、通信系トラブルで入賞ならず

ラウジッツのユーロスピードウェイに詰めかけた7 万7,500 人(週末通算)のファンは、DTM 史上もっとも混乱したレースを目撃することになりました。表彰式が終わって数時間経過していますが、今回のリザルトに関して議論が止むことはありません。アウディ勢最上位は、5 位で完走したティモ・シャイダーです。

混乱の発端は、メルセデス・ドライバー、マティアス・ラウダがマルクス・ヴィンケルホックのアウディに追突し、3 コーナーのバリアにクラッシュさせてしまったことにあります。すぐさまセーフティカーが出動したものの、集団のトップの前に立たず、しかもピットレーン出口のライトが適切に作動しなかったため、一部のドライバーが1 ラップをロスする結果になってしまいました。レースコントロールは、再度セーフティカーを導入し、事態の解消を図ろうとしましたが、これが逆効果となって、いっそうの混乱を招きました。レース終了後約2 時間が経過した午後5 時15 分、レース・オーガナイザーは、自らのミスを認めながらも、レースが公式に成立した旨を発表しました。アウディは、DTM 全体の利益を最優先として、本レースの有効性について異議を申し立てないことを決定しています。

アクシデント発生時点で首位を走行していたマティアス・エクストロームは、貴重なポイントを奪われました。彼はピットとの通信が的確に行えず、ピットレーン閉鎖が解かれる前にピットインせざるを得ませんでした。その後も粘り強く4位を走行したものの、終盤に2 度目のピットストップを強いられたため、入賞圏外へと順位を落としました。エクストロームは、しかし、このレースの最速ラップタイムをマークしており、ウェイトハンデを負いながらも、最新世代アウディA4 DTM の戦闘力を証明するかたちとなりました。

チームメイトのティモ・シャイダーやマルティン・トムツィクも、エクストロームと互角のタイムで安定した走行を続けていました。アダム・キャロルは、メルセデスのジェイミー・グリーンに追突され、上位フィニッシュを逃しています。

前戦でDTM 初表彰台に立ったマイク・ロッケンフェラー、ルーカス・ルールはともに激しいバトルに終始しましたが、
セーフティカー・ピリオド中に1 ラップを失いました。ヴァニーナ・イクスは、15 位で完走しています。

クリスチャン・アプトは、レース終了直前に、3 コーナーのバリアにヒットしてマシンを停めました。アレクサンドレ・プレマは、スタート直後にポジションをひとつ上げて5 位に立ったものの、第2 戦勝者のゲイリー・パフェットとホームストレート・エンドで派手なクラッシュを演じ、23 周終了後にレースを諦めています。

第 3 戦ユーロスピードウェイ終了時点で、エクストロームとトムツィクがランキング2 位タイに付けています。

【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】

Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ(アウディモータースポーツ代表)
レース展開もリザルトも、我々の好むところではない。セーフティカー発動時に不幸な出来事が発生し、レースの全体像を完全に歪めてしまった。しかしながら、我々はDTM の利益を最優先として、今回の結果を受け入れる決定を下した。DTM 通算2 勝目を上げたミカ・ハッキネンには祝福の意を表したい。2007 年スペックのA4 は、ウェイトハンデを背負いながらも安定した速さを見せてくれた。ブランズハッチでもいいレースができるだろう。英国ではアウディ優位の状況を再現したい。

ティモ・シャイダー(5位/ GW:プラス/トップサービスアウディA4 DTM #8)
セーフティカーが導入されてからは、レース展開がまったくわからなくなった。一時的にピットに入れなかった理由もわからなかったので、怒りが収まらなかった。その後、ピットストップはできたが、もはや優勝は望めないポジションになってしまい、そのまま5 位でフィニッシュした。状況は完全に混乱していたが、そんな中でしっかりと導いてくれたチームに感謝している。

【DTM 第3 戦 ユーロスピードウェイの結果】

1. ミカ・ハッキネン(メルセデス) 48ラップ 1時間9分10.219秒
2. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) +1分679秒
3. ブルーノ・シュペングラー(メルセデス) +4.175秒
4. ベルント・シュナイダー(メルセデス) +8.714秒
5. ティモ・シャイダー(GW:プラス/トップサービスアウディA4 DTM) +13.076秒
6. ジェイミー・グリーン(メルセデス) +14.453秒
7. マティアス・ラウダ(メルセデス) +20.107秒
8. ゲイリー・パフェット(メルセデス) +23.161秒
9. マルティン・トムツィク(Red Bull アウディ A4 DTM) +23.742秒
10. マティアス・エクストローム(Red Bull アウディ A4 DTM) +24.071秒

【DTM 第3 戦までのドライバーズポイント】

1. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) 20ポイント
2. マティアス・エクストローム(Red Bull アウディ A4 DTM) 12ポイント
2. ゲイリー・パフェット(メルセデス) 12ポイント
2. マルティン・トムツィク(Red Bull アウディ A4 DTM) 12ポイント
5. ミカ・ハッキネン(メルセデス) 10ポイント

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ