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2007/03/20Company

アウディAG、フォーリングス 75周年記念イベントを展開 - モータースポーツの歴史に残る3台のレーシングカーを一般初公開 -

アウディ・トラディションは、2007年3月29日~4月1日で開催される第19回テクノ・クラシカ・エッセンにおいて、アウディ・ブランドの「フォーリングス75周年」アニバーサリーを中心にした展示を行います。アウディ・トラディションはこの国際的なクラシックカーショーを、最近レストアされた極めて希少価値の高い3種類のモータースポーツカー(すべてクワトロ以前の時代のもの)を一般公開する場として選びました。それらは、1954欧州ラリー選手権の勝者であるDKW ゾンダークラッセ3=6 F 91の「ラリーモンテカルロ」エディション、1979年製アウディ80 GLEグループ2ラリーバージョン、アウディ80 GLE(1980年ヨーロッパツーリングカー選手権優勝車)です。

アウトウニオン社は、1953年のフランクフルトモーターショーで新しいDKW ゾンダークラッセ3=6 F 91モデル(34 ps/4,000 rpm)を公開しました。3気筒2ストロークエンジンを搭載するこの新モデルはドイツで大人気を博し、1953年から1955年までの間に様々なボディタイプで72,600台が生産されました。モンテカルロラリーにおけるクラス優勝を含む一連の優勝後に、DKWの初舞台であるモータースポーツシーズンでは、1954年の「シリーズプロダクションツーリングカー欧州選手権」において、アウトウニオンのエース・ドライバーであるヴァルター・シュルーター、グスタフ・メンツ、ハインツ・マイヤーが、DKWゾンダークラッセでセンセーショナルな1~3フィニッシュを飾りました。1954年のラリーに参加したモデルは、市販モデルとほぼ同じで、そのモデルのポテンシャルに対する不安はほとんどありませんでした。一方、3気筒DKWゾンダークラッセは、1954年と1955年に欧州で最も権威のある長距離スピード・トライアルであるミッレミリアに参加して大成功を収め、サブ1,000ccカテゴリーで最速のツーリングカーの称号である「Coppa argento grandissima」を授与されました。アウディ・トラディションがエッセンで展示する「ラリーモンテカルロ」エディションは、クラッシックカーのスペシャリストである「Oldtimer Klassik」(チェコ共和国クラーロヴェー)が、アウトウニオンのモータースポーツ部門からのオリジナル図面に基づいてリプロダクションしたものです。

1979年にアウディは、アウディ80 GLEラリーバージョンの第2世代を駆って、合計10の欧州および世界ラリー選手権レースに参戦しました。この前輪駆動車のボンネットに収まる1,600ccエンジンは、最高出力160 ps/7,600 rpmを発揮し、最高速度は205 km/hに達しました。今回のテクノ・クラシカで展示されるアウディ80のラリーバージョンは、欧州および世界ラリー選手権レースでハラルド・デムートとフレディ・コトゥリンスキーがハンドルを握ったワークスマシンです。この栄光のラリー時代の先駆車両は、1979年にアウディと共同でラリーカーに取り組んだ経験のあるsmsエンジニアリング社(ドイツ、カドルツブルグ)によってレストアされました。

モータースポーツ分野で名を馳せたもう一台は、アウディ80 GLEのサーキットバージョン(1980年製)で、ハンス・ヨアヒム・ノヴァークとヴィリー・ベルクマイスターが欧州ツーリングカー選手権に参戦した際に使用したものと同一です。このバージョンは、アウディのインゴルシュタット工場でモータースポーツ専用に製造されたオリジナル・ボディの一つをベースにしています。アウディにおけるモータースポーツ発展期を経験した生き証人ともいえるこの車両は、アステック社(ドイツ、フォルヒハイム)によってレストアされました。前輪駆動の1,600ccエンジンは194 ps/ 7,500 rpmを発揮し、最高速度は230 km/hに達しました。当時、レースで競い合ったアウディ車はすべてプライベート・ドライバーによる参戦でしたが、成功を収めたベルクマイスター/ノヴァーク組とセイケル/トリント組はアウディワークスの支援を受けていました。1979年に準優勝した後、彼らは1980年に優勝を遂げ、アウディに初の欧州ツーリングカー選手権タイトルをもたらしました。

アウディの歴史は自動車メーカー史において、最も多様な歴史を有します。1932年にアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4ブランドが連合したアウトウニオンAGが誕生し、会社のエンブレムとして4つのリングがシンボルとして採用されました。この合併によってアウトウニオンは1930年代にドイツ第2位の自動車メーカーになりました。当時のフォーリングスの代名詞であった広範なブランド・ポートフォリオは、今回のテクノ・クラシカの展示車両に見ることができます。

12気筒エンジン(120 ps/3,200 rpm)を搭載する限定モデルの1932年製ホルヒ670スポーツ・カブリオレ、俊足2シーター1937年製DKW F5ロードスター(20 ps/3,500 rpm)、スポーティーでエレガントな1938年製ヴァンダラーW 25 Kロードスター(85 ps/4,000 rpm)、ベストセラーモデルである6気筒直列エンジン(75 ps/3,000 rpm)を搭載した1939年製アウディ920カブリオレ。さらに、DKW製モーターサイクルの栄光の日々を思い起こさせるのは、1936年製DKW UL 700サイドカーコンビネーションです。1936年は、このコンビネーションがドイツ選手権で優勝した年であり、翌1937年にはさらに躍進し、ドイツと欧州選手権で優勝を飾りました。これら車両はすべて、アウディ・クラブの傘下組織および旧ブランドの全クラブの傘下組織としてのアウディ本社所在地インゴルシュタットにある「アウディミュージアムモビール」、ツヴィッカウに在る「アウグスト・ホルヒミュージアム」、そしてアウディ・クラブ・インターナショナル(ACI)が保有する車両です。

アウディ・トラディションは希少な自動車のコレクター向けに、広範かつ魅力的なライフスタイル製品と、アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラー、アウトウニオン、およびNSUといった伝統的なブランドの独占的ミニチュアカーの提供も行います。エッセンで開催される今年のクラシックカーショーでは、DKW 3=6 「ラリーモンテカルロ」の1:87スケールモデルが販売されます。

アウディ・トラディション

アウディのエンブレム「フォーリングス」は、1932年にアウトウニオン社として合併した4つのブランド(アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラー)を象徴しています。1969年、アウトウニオン社とNSU社が合併し、自動車史に残る数々の業績を残しました。その後、1985年には、アウディNSUアウトウニオンAGがアウディAGに改称されています。アウディ・トラディションは、アウトウニオンGmbHとNSU GmbHの2社の歴史的な企業とともに、アウディの長い、そして様々な歴史を今に残しています。アウディAGの本社所在地インゴルシュタットのアウディ・フォーラムにある自動車歴史博物館「アウディミュージアム モビール」では、アウディトラディションが管理する歴史的モデルが一般公開されています。

今年、「フォーリングス」が75周年を迎えることを記念して、歴史モデルの展示・走行をヨーロッパ各国のイベントで展開します。

写真
1932年にアウディ、DKW、ホルヒ、そしてヴァンダラーの4ブランドが合併しアウトウニオンAGが設立した当時のモデル。

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※ 広報写真はAudi Japan Press Center よりダウンロードが可能です。Audi Japan Press CenterへはIDならびにパスワードが必要となります。
(http://www.audi.co.jp/news/press/p_entrance.html)

2007年アウディ・トラディション・イベント一覧 (内容は変更されることがあります。2007年3月現在の情報です。)

日付
イベント
アウディ・トラディションの活動

3月29日~4月1日
TECHNO CLASSICA ESSEN
(テクノ・クラシカ・エッセン)
ドイツ、エッセン
テーマ:「フォーリングス75周年」で以下の車両を展示。ホルヒ670(1932)、アウディ920カブリオレ(1939)、ヴァンダラーW 25 K(1938)、DKW F5 ロードスター(1937)、DKW F91モンテカルロ(1954)、アウディ80ラリー(1979)、アウディ80サーキットバージョン(1980)、DKWサイドカー付きモーターサイクル(1936)

5月17日~20日
MILLE MIGLIA (ミッレミリア)
イタリア、ブレシャ
ヴァンダラーW 25 K 3台(1936/1937/1938)、DKWモンツァ(1958)、DKW F91モンテカルロ(1954)で参加。

6月2日~3日
CONCOURS D’ELEGANCE
(コンクール・ド・エレガンス)
フランス、ベルジュラック
アウディ・トラディションはメインスポンサーとして、ホルヒ670(1932)、アウディ・インペレーター(1929)、ホルヒ830 BL(1939)で参加。

6月7日~9日
GAISBERG RACE
(ガイスベルク・レース)
オーストリア、ザルツブルク
アウトウニオンタイプCのデモ走行を実施。

6月22日~24日
DONAU CLASSIC
(ドナウ・クラシック)
ドイツ、インゴルシュタット
アウディ・トラディションはメインスポンサーとして、ヴァンダラーW 25 K 2台(1936/1937)、ヴァンダラー・ストリームライン(1938)、ホルヒ930 V(1939)、ホルヒ853(1938)、NSU TT(1970)、アウディクワトロ(1988)、アウディ100クーペS(1971)で参加。

6月22日~24日
FESTIVAL OF SPEED
(フェスティバル・オブ・スピード)
英国、グッドウッド
アウトウニオンタイプCとタイプD、アウディ90クアトロIMSA GTO(1989)レーシングカーのデモ走行を実施。

7月5日~8日
SILVRETTA CLASSIC
(シルヴレッタ・クラシック)
オーストリア、モンタフォン
アウディ・トラディションはメインスポンサーとして、アウトウニオン1000 SPロードスター(1964)、アウトウニオ1000 SPクーペ(1960)、アウディ100クーペS(1971)、DKWモンツァ(1958)で参加。

7月12日~15日
HEIDELBERG HISTORIC
(ハイデルベルク・ヒストリック)
ジンスハイム
NSU TT(1971)とヴァンダラーW 25 K(1938)で参加。

7月25日~28日
ENNSTAL CLASSIC
(エンスタール・クラシック)
オーストリア、グローブミング
アウトウニオンタイプDのデモ走行を行い、NSU TT(1971)、アウディ100クーペS(1971)、DKWモンツァ(1958)で参加。

7月26日~29日
HERKOMER RUN (ハーコマー・ラン)
ドイツ、ランツベルク
アウディ・インペレーター(1929)、アウディ14/35 hpタイプC アルパイン・ウィナー(1912)、ホルヒ930V(1939)で参加。

8月16日~19日
SACHSEN CLASSIC
(ザクセン・クラシック)
ツヴィッカウ/ドレスデン
アウディ920カブリオ(1939)、ホルヒ930 V(1939)、ヴァンダラーW 25 K(1938)、アウトウニオン1000 SPロードスター(1964)、NSU TT(1970)で参加。

9月7日~9日
CHRONOSWISS CLASSICS
(クロノスイス・クラシック)
ドイツ、トゥッツィング/シュタルンベルク湖
アウディ・トラディションはメインスポンサーとして、アウディ225フロントUWカブリオレ(1934)、DKW 3=6 F93(1956)、アウトウニオン1000 SPクーペ(1960)、ホルヒ853(1938)、ヴァンダラーW23カブリオレ(1938)、ヴァンダラーW 25 K 2台(1936/1937)、ヴァンダラー・ストリームライン(1938)で参加。

9月14日~16日
GRAN PREMIO NUVOLARI
(グラン・プレミオ・ヌヴォラーリ)
イタリア、マントバ
アウディ920カブリオレ(1939)、アウトウニオン1000 SPロードスター(1964)、アウトウニオン1000 SPクーペ(1960)、ヴァンダラーW 25 K 2台(1936/1938)、NSU TT(1971)で参加。

10月17日
COLLOQUIUM (コロキウム)
フォーリングス75周年、ツヴィッカウ

11月25日
13TH MODEL CAR EXCHANGE
(第13回モデル・カー・エクスチェンジ)
ドイツ、インゴルシュタット
アウディの歴史的クラシックカー

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