【第9戦:バルセロナ(スペイン)】
●ティモ・シャイダーが、バルセロナで2位入賞
●4台のアウディA4 DTMがポイントを獲得
●マティアス・エクストロームは、レース除外処分に
バルセロナの地で巧みに2位入賞を果たしたことにより、アウディドライバーのティモ・シャイダーがDTMの年間ランキングトップのリードを守りました。残り2大会を残した状態で、彼はランキング2位のポール・ディ・レスタ(メルセデスベンツ)に7ポイント差を維持しており、10月5日に行われる次戦のルマン大会で、早期にチャンピオンを獲得する可能性もあります。
日陰でも26度という真夏のような気温の中で、シャイダーはポールポジションからスタートしたベルンド・シュナイダーにスタートダッシュで競り勝ち、1コーナー進入時点で先頭に躍り出ました。彼は、19周目にその後優勝することになるポール・ディ・レスタが軽い接触をしながら無理矢理抜いていくまで、先頭を走行していました。その後シャイダーは、2番手ポジションを失うリスクを取ってまで先頭に戻ろうとはせずに慎重な走りを続け、2位でレースを終えて貴重な8ポイントと、今季6度目となる表彰台を獲得しました。
さらにマルティン・トムツィク、マイク・ロッケンフェラー、アレクサンドレ・プレマが4位、5位、6位を獲得し、シャイダーの他に、この3人のアウディドライバーがポイントを獲得しました。すでにアウディR10 TDIによってヨーロピアン・ルマンシリーズの年間チャンピオンを獲得しているロッケンフェラーとプレマの2人は、昨年モデルのマシンで参戦するドライバーの中で最高位となり、加えて彼らにとって今季DTMでの最高結果を獲得しました。
昨年のチャンピオンであるマティアス・エクストロームは、5位でレースを終えましたが、最終ラップでメルセデスのジェイミー・グリーンと繰り広げた激しいバトルへの判定が原因で、後にレース除外処分となってしまいました。グリーンも同様にペナルティを課せられました。スタート時の混乱の中で、エクストロームのA4は重要なリアのエアロパーツを失っており、より力強く走ることは出来ない状況でした。
9位には、オリバー・ジャービスが入りました。彼は、ピットレーンの速度規制に違反したとして、ゲイリー・パフェットとの接触事故を理由にされたマルクス・ヴィンケルホックと共に、ドライブスルーペナルティの対象となってしまいました。2年落ちモデルで参戦しているクリスチャン・アルバースは、ジャービスとヴィンケルホックの間でゴールしました。彼ら3人は全員、レース中盤での激しいバトルに携わっていました。
トム・クリステンセンは、予選中にルール違反があったとして、予選終了後に最後尾グリッドからスタートするように言い渡されてしまいました。彼は、決勝レースではファステストラップ(1分8秒422)を叩き出すほど見事な走行を見せましたが、1周目でスージー・スタッダートのマシンと接触した時のタイヤ損傷の影響が大きく、有効なポイントを獲得するには至りませんでした。
キャサリン・レッゲは、スタート直後の混乱の中でマティアス・ラウダと接触し、後にグラベルに飛び出す事故を起こしてリタイヤしてしまいました。
ルマン大会(10月5日)とホッケンハイム大会(10月26日)の2大会を残し、ティモ・シャイダー(62ポイント)、ポール・ディ・レスタ(55ポイント)、ジェイミー・グリーン(47ポイント)、そしてマティアス・エクストリーム(44ポイント)の4人が、タイトル獲得のチャンスを残しています。チームポイントでは、アウディスポーツ チーム アプト が2ポイント差で2番手に付けています。
【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
今日のレースでティモ(シャイダー)は、最大限の働きをした。彼はファンタスティックなドライブを続け、ポール・ディ・レスタと長いバトルを行っていた。そのバトルで重要だったのは、ポールは新しいタイヤを2セット温存していたのに対し、ティモには1セットしかなかったことだ。この状態の中では、2番手を堅持したままゴールするという決断は、非常に正しい判断だった。年間チャンピオンを獲得するという目標の為には、今回の判断はまさに正しい選択だったと考えている。
ティモ・シャイダー (GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM #10)
現実的に見て、2位獲得は、今日の僕らには最大限の結果だった。今日のポール(ディ・レスタ)は、僕らよりわずかに強かったと思う。彼だってチャンピオンシップのトップを争っているのだから、アタックを仕掛けてくる必要があった。一方で我々は、自らの状況を慎重に考えられていた。マシンがダメージを受けてしまうリスクを避けるために、必要以上に攻めなかったのは、賢明な判断だったと考えている。だから我々は、今回の2位獲得を素直に喜んでいる。
マルティン・トムツィク (Red Bull アウディA4 DTM #2)
スタートは凄く良かった。それなのに3位の位置を守りきることが出来なかったのは、実は事前に予測していたことなんだが、僕らのマシンはこのサーキットは少し苦手で、事実10ラップもすると僕らのリアタイヤは、メルセデスベンツにくらべて明らかに多くの摩耗をしてしまっていた。これが、あれ以上アタック出来なかった最大の理由だ。レース終盤には、僕らはライバルと同程度のラップタイムを維持することが困難だったのだ。
【DTM第9戦 バルセロナの結果】
1. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) 58ラップ 1時間07分42.884秒
2. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) +4.531秒
3. ベルント・シュナイダー(メルセデス) +11.751秒
4. マルティン・トムツィク(Red BullアウディA4 DTM) +15.785秒
5. マイク・ロッケンフェラー(S lineアウディA4 DTM) +35.613秒
6. アレクサンドレ・プレマ(Audi Bank/Shell HelixアウディA4 DTM) +35.715秒
7. ラルフ・シューマッハ(メルセデス) +1分05.969秒
8. ジェイミー・グリーン(メルセデス) +1分06.504秒
9. オリバー・ジャービス(Best BuddiesアウディA4 DTM) -1 LAP
10. クリスチャン・アルバース(アウディA4 DTM) -1 LAP
11. マルクス・ヴィンケルホック(Playboy アウディA4 DTM) -1 LAP
12. トム・クリステンセン(アウディA4 DTM) -1 LAP
【DTM 第9戦までのドライバーズポイント】
1. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) 62ポイント
2. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) 55ポイント
3. ジェイミー・グリーン(メルセデス) 46ポイント
4. マティアス・エクストローム(Red Bull アウディ A4 DTM) 44ポイント
5. ブルーノ・シュペングラー(メルセデス) 31ポイント
6. マルティン・トムツィク(Red BullアウディA4 DTM) 31ポイント
・・・・・・
8. トム・クリステンセン(アウディA4 DTM) 22ポイント
10. マイク・ロッケンフェラー(S lineアウディA4 DTM) 6ポイント
11. マルクス・ヴィンケルホック(Playboy アウディA4 DTM) 6ポイント
12. オリバー・ジャービス (Best BuddiesアウディA4 DTM) 5ポイント
13. アレクサンドレ・プレマ (Audi Bank/Shell HelixアウディA4 DTM) 4ポイント