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2008/07/30Motorsport

ティモ・シャイダー、選手権ポイントのリードを維持

【第7戦:ニュルブルクリング(ドイツ)】

●ニュルブルクリンクでは、タイヤ選択に運が無かった
●恵まれない天候が、アウディから優勝のチャンスを奪うこととなった
●猛追の結果、シャイダーとエクストロームがポイントを獲得

ティモ・シャイダーは、今回のレースで5位に入賞し、DTMでのポイントランキングのリードを保ちました。しかし、アウディ全体としては、選択したタイヤと天候の相性が悪く、5回目の優勝を飾ることは出来ませんでした。

ニュルブルクリンクでは頻繁に起こることですが、天候の変化がレースの勝敗の重要な要素となります。レーススタート間近に、真っ黒な雨雲と共に雷が発生し、サーキットに近づいていました。チーム専属の気象予報士達は、少なくとも30分以内には雨が降り出すと予測しました。そこでほとんどのアウディA4 DTMは、レインタイヤを装着してフォーメーションラップに臨みました。

しかし、実際の雨はほんのわずかこぼれ落ちただけで止んでしまいました。マティアス・エクストローム、ティモ・シャイダー、そしてマルクス・ウィンケルホックの3人は、フォーメーションラップ中に、晴れ用のスリックタイヤに交換するようにと指示を受けて、すかさずピットに入ってタイヤ交換を行いました。彼らはピットレーンからのスタートを余儀なくされ、遅れをとりました。他のドライバー達も、最初の数周の間にピットインして、タイヤを交換しました。

マティアス・エクストロームとティモ・シャイダーは、8万5000人(レースウィーク合計)の観客を前に、驚異的な追い上げを披露しました。その結果、彼らは5位と6位を獲得し、選手権ポイントも獲得しました。

マティアス・エクストロームは、レースのほとんどの場面で、チームメイトのティモ・シャイダーのわずかに前を走っていました。この2者による対決は、大胆なタイヤ選択によって決着がつきました。レース後半になって再び雨が降ってくると、シェイダーはレース終了わずか5周前に、ウェットタイヤに交換したのです。その結果、最終ラップで彼はエクストロームを抜き去り、それ以前に2台で猛追していたメルセデスのゲイリー・パフェットの背後に迫ることが出来ました。

マルティン・トムツィクは、ファステストラップを記録しましたが、右リアサスペンションの不具合によってリタイアしてしまいました。トム・クリステンセンは、ポールポジションからレースをスタートしたものの、恵まれないタイヤ選択の犠牲となり、2度目の強制ピットストップを終えた後に、グラベルエリアに飛び出してしまいました。

昨年モデルのA4を駆るドライバーの中でのベストは、9位でゴールしたマルクス・ヴィンケルホックです。彼は、ほんの僅かの差でポイント獲得を逃してしまいました。彼のチームメイトのマイク・ロッケンフェラーは、レインタイヤを装着し、レース開始直後にコースアウトさせてしまい、大きな遅れを出してしまいました。

11位を獲得したことで、今年で2年目のクリスチャン・アルバースは自己最高の結果を獲得しました。オリバー・ジャービス、アレクサンドレ・プレマ、そしてマイク・ロッケンフェラーは、それぞれ13、14、15位を獲得しました。キャサリン・レッゲは、メルセデスのマロ・エンゲルとの衝突によって、リタイアを喫しました。

残り4戦を残す段階になって、ティモ・シャイダーは2位のジャミー・グリーン(メルセデス)に4ポイント差で、ランキングトップの座を維持しています。昨年のチャンピオンであるマティアス・エクストロームは、グリーンに2ポイントの差で3番手に位置しています。次回のレースは、ブランズ・ハッチ(英国)にて、8月31日に開催されます。

【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】

Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
予選結果から考えると、今回のレース結果は非常に残念なものだ。スキーヤーが間違えたワックスを使ってしまったようなもので、これは本当に大きな間違いだった。我々は、長年チームのために働いてくれている気象予報士の「レーススタート後に激しい雨が降るだろう」という予測を信頼した。そのような状態では、レインタイヤ装着が正しい判断なのだ。しかし、フォーメーションラップ中に、我々は雨雲は上空を通過してしまい、ホンのわずかしか雨は降らないという新しい情報を獲得したので、もっとも重要な2台に、ピットスタートになってもよいからピットに入って、スリックタイヤに交換するように指示を出した。我々は、タイムロスを最小限に食い止め、チャンピオンシップを有効に保つことができた。しかし、今回のレースで優勝を獲得することは出来なかった。

ティモ・シャイダー (GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM #10)
僕の過去のDTMレース経験の中で、もっとも忙しいレースだった。今まで、1レースで4度もピットインしたことはなかった。そもそもは、間違ったタイヤでレースをスタートしたことがすべての原因だ。フォーメーション後にタイヤ交換をした時点で、最後尾スタートが決まってしまった。その後の“天気の神様”は、僕らに味方するでも敵になるでもなかった。2度のスリックタイヤ使用は、その後の雨の可能性を考えると、簡単に出せる決断ではなかった。僕自身は、その時点の残りの距離が充分にあったかどうかは知らなかったのだけれど、最後には5位でゴールすることが出来、ポイントランキングのリードを保つことが出来た。

マティアス・エクストローム (Red Bull アウディA4 DTM #1)
ピットスタートなんて、初めての経験だった。そしてレース展開も、通常とは少々異なるものだった。最初の5~10周で、僕は多くのクルマを抜かなければならなかった。その後は、通常と似たようなレースに戻ることが出来た。最後の10周は、ウェットコンディションの中をスリックタイヤで走っていた。僕はゲイリー・パフェットと激しいファイトを演じていた。だが残念なことに、僕は最終的にはこの争いに負けてしまった。ピットスタートで6位入賞出来たこと自体は満足だが、レース全体を振り返れば、これほど失望したレースもないだろう。

【DTM第7戦 ニュルブルクリンクの結果】

1. ベルント・シュナイダー(メルセデス) 43ラップ 1時間04分33.024秒
2. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) +5.764秒
3. ジェイミー・グリーン(メルセデス) +13.069秒
4. ゲイリー・パフェット(メルセデス) +19.416秒
5. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) +19.582秒
6. マティアス・エクストローム(Red BullアウディA4 DTM) +21.074秒
7. ブルーノ・シュペングラー(メルセデス) +37.484秒
8. ラルフ・シューマッハ(メルセデス) +45.630秒
9. マルクス・ヴィンケルホック(PlayboyアウディA4 DTM) +59.601秒
10. マティアス・ラウダ(メルセデス) +1分00.671秒

【DTM 第7戦までのドライバーズポイント】

1. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) 44ポイント
2. ジェイミー・グリーン(メルセデス) 40ポイント
3. マティアス・エクストローム(Red Bull アウディ A4 DTM) 38ポイント
4. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) 37ポイント
5. ブルーノ・シュペングラー(メルセデス) 28ポイント
6. マルティン・トムツィク(Red BullアウディA4 DTM) 22ポイント
・・・・・・
8. トム・クリステンセン(アウディA4 DTM) 20ポイント
10. マルクス・ヴィンケルホック(Playboy アウディA4 DTM) 6ポイント
11. オリバー・ジャービス (Best BuddiesアウディA4 DTM) 5ポイント
12. マイク・ロッケンフェラー(S lineアウディA4 DTM) 2ポイント
13. アレクサンドレ・プレマ (Audi Bank/Shell HelixアウディA4 DTM) 1ポイント

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