【第3戦:ムジェロ(イタリア)】
●トム・クリステンセンがムジェロで3位を獲得
●ティモ・シャイダーがポイントランキングトップをキープ
●5台のアウディがポイント獲得
DTMのイタリアラウンドで、アウディはランキングトップの座を守りました。今回のムジェロでティモ・シャイダーは、フライングスタートによってノーポイントとなったものの、ポイントランキングトップの座を維持しています。トム・クリステンセンは、波乱のレースを3位でフィニッシュしました。合計で5台のアウディが上位8台の中に入り、ポイントを獲得しました。
3大会連続優勝の可能性は、レース序盤で失われてしまいました。ティモ・シャイダーが駆るA4は、ポールポジションを獲得していたものの、スターティングライトがまだ赤のうちに走り出してしまいました。これによるドライブスルーペナルティを受けた結果、彼の順位は17番手まで落ちてしまいました。前戦優勝の実力を発揮した彼は、目覚ましいドライビングテクニックを駆使して10位までポジションをあげてゴールしました。
昨年のチャンピオン、マティアス・エクストロームは完璧なスタートを切ることが出来ず、4番手から10番手位置に下がってしまいます。その後もコースアウトを喫したことで予定より早くピットインするなどの事態に見舞われたものの、最終的に6位でゴールしてポイントを獲得。マティアスのチームメイト、マルティン・トムツィクは、レーススタート直後の第1コーナーの混乱の中で起きたクラッシュに巻き込まれ、ボンネットが外れてしまいます。レース開始後わずか1周目に予期せぬピットインを強いられた彼は、優勝の可能性を失ってしまいました。
そんな中、ただ1人完璧なレース運びを見せたのは、3位でゴールしたトム・クリステンセンでした。レースの前半3分の1において、クリステンセンは2番手を走るメルセデスのポール・ディ・レスタにプレッシャーを与え続けていました。しかし両者の争いは最初のピットストップが終わったあと、クリステンセンが2007年モデルのメルセデスにほぼ1周に渡って行く手を阻まれるに至って、決着してしまいました。ディ・レスタとの距離を大きく離されてしまったため、2位争いに復帰することは出来なくなってしまったのです。その後は、後続する他車を退けて3位のポジションを守るドライビングに集中しました。
アウディスポーツチームフェニックスから参戦しているオリバー・ジャービスは、昨年モデルのドライバーの中での最高位となる5位でゴールし、彼自身のDTMキャリアで初のポイントを獲得しました。マティアス・エクストローム、マルクス・ヴィンケルホック、アレクサンドレ・プレマがそれぞれ6位から8位でゴールし、合計5台のアウディドライバーがポイントを獲得しました。
【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ(アウディモータースポーツ代表)
いくつかの理由により、ここムジェロでの勝利の女神は我々には微笑まなかったようだ。昨年と同様に、予選では素晴らしい結果を残したものの決勝で不本意な成績となってしまった。何はともあれ、トム(クリステンセン)が表彰台を獲得し、多くのマシンがポイントを獲得した。もちろん、メルセデスベンツ勢と比べてプラス20kgというウェイトを搭載しながら予選で好成績を出していたので、より良い結果を望んではいたが、ここはスタートで出遅れると順位の回復が非常に難しいサーキットだ。特にハンディウェイトを搭載した状態では、タイヤへの負担も増加する。ユーロスピードウェイでの次戦ではウェイトが軽くなるので、さらなるアタックを掛けていきたい。
トム・クリステンセン (アウディA4 DTM #9)
スタートは良かった。1コーナーに入った時点でジェイミー(グリーン)はすでに前にいたけれど、ポール・ディ・レスタとティモ・シャイダーとはナイスファイトが出来た。次のコーナーにサイド・バイ・サイドで進入しながら、僕は3番手ポジションを確保した。最初のピットストップまで僕の周回ペースはポールより速かった。ピット作業も良かった。だからピットアウトした後も、彼の追撃を続けたかったが、不運にも僕らは白いメルセデスベンツに引っかかってしまった。この車両がレスタには抜かせ、僕の前にほぼ1周に渡って立ちはだかったおかげで、4秒強のタイムロスをしてしまった。このサーキットでは、それだけの差は非常に大きく、残念ながらポールとの2位争いを再びすることは出来なかった。観客も、2位争いを続けて観たかったと思う。マシンの状態は凄く良かった。しかし、レース全体に渡って20kgのハンディウェイトの影響は大きく響いた。
オリバー・ジャービス (ベストバディーアウディA4 DTM #15)
良いスタートが切れて僕は2台を抜いて第1コーナーにアウト側のラインから進入した。これは改めていかにスタートが大切かを示している。レースの最初の3分の1では、アレックス(プレマ)がプレッシャーをかけ続けてきたが彼を先には行かせなかった。ピット作業ではチームは素晴らしい作業をしてくれた。実は僕はエンジンをストールさせてしまったのだが、このことで順位には影響が出なかった。レースの後半3分の1ではマティアス・エクストロームに追撃され、僕は持てる力のすべてを発揮させられた。とてもタフな今回のレースで5位でゴールし、初めてのポイントを獲得することが出来た。チームのおかげであり、すべての人に感謝したい。
【DTM第3戦 ムジェロの結果】
1. ジェイミー・グリーン(メルセデス) 33ラップ 59分39.961秒
2. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) +3.166秒
3. トム・クリステンセン(アウディA4 DTM) +5.313秒
4. ベルント・シュナイダー(メルセデス) +9.410秒
5. オリバー・ジャービス(Best BuddiesアウディA4 DTM) +15.037秒
6. マティアス・エクストローム(Red BullアウディA4 DTM) +15.798秒
7. マルクス・ヴィンケルホック(Playboy アウディA4 DTM) +16.989秒
8. アレクサンドレ・プレマ(Audi Bank/Shell HelixアウディA4 DTM) +22.656秒
9. ブルーノ・シュペングラー(メルセデス) +23.260秒
10. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) +23.774秒
【DTM 第3戦までのドライバーズポイント】
1. ティモ・シャイダー(GW:plus/Top ServiceアウディA4 DTM) 18ポイント
2. ジェイミー・グリーン(メルセデス) 17ポイント
3. マティアス・エクストローム(Red Bull アウディ A4 DTM) 14ポイント
4. ポール・ディ・レスタ(メルセデス) 13ポイント
5. マルティン・トムツィク(Red BullアウディA4 DTM) 12ポイント
5. トム・クリステンセン(アウディA4 DTM) 12ポイント