<インゴルシュタット発、2010年9月15日>
● 効率的な生産プロセスに与えられる栄誉ある賞
● プラントマネージャー、ペーター ケスラー「私たちのチームの仕事が認識された」
● 生産部門の「フロントローディングコンセプト」および従業員の年齢を考慮した生産が高く評価
アウディAGの生産システムは、品質、プロセスの安全性、そして人間工学的な配慮が確保されているという面において、他社とは一線を画しています。ドイツ国内の業界誌「Automobil Produktion」が行った最近の調査で、アウディが生産プロセスのさらなる最適化に成功していることが明らかになりました。各専門家から構成される同誌の審査員は、昨年に続き自動車リーン生産賞にアウディを選出しました。「Manufacturer」カテゴリの賞が、生産の1部門ではなく、生産施設全体に与えられるのは初めてのことです。インゴルシュタットにあるこの工場では、Audi A4、A5、Q5が製造されています。
「生産システムを設計して設置する際には、従業員の持つ創造的なアイデアを活用します。アウディにおいてつねに実践される改善活動は、従業員1人1人の独創性と仕事に対する熱心な取り組みによるものです」と、インゴルシュタット工場のプラントマネージャー、ペーター ケスラーは述べています。「自動車リーン生産賞の受賞は、私たちのチームの仕事が再び広く認識されたことを示しています。」
アウディは、生産ライン近くに設置したワークショップにおいて、行程の人間工学面を向上させるアイデア、あるいは「ポカよけ」(ミスの発生を防ぐ)対策を独自に、かつ迅速に実践することを従業員に許可しています。実際に採用されたそのようなアイデアの1つが、ボルトディスペンサーです。これは、従業員が所定の作業を完了するために必要な数のボルトを、自動的に供給する装置です。それによって時間の節約ができ、間違いも少なくなりました。
「小さなステップが数多く集まって、大きな飛躍を生み出す場合もしばしばです」と、インゴルシュタットでA4/A5/Q5の生産を統括しているゲルハルト シュナイダーは述べています。「ボルトディスペンサーは、当社が持つリーン哲学のすばらしい例です。私たちは無駄を発生させません。」
もう1つ例を挙げましょう。それは、組み立てラインから遠くない位置に設けられた「スーパーマーケット」です。あらかじめ必要な「グッズ」を入れたかごが、ここで用意され、適切なタイミングでラインに供給されるのです。スーパーマーケットにより、ラインにおける作業の複雑さが大きく低減しました。
自動車リーン生産賞の審査員は、生産面の問題に対してアウディが用意した人間工学的ソリューションに加え、年齢的な問題に対するアウディの対応にも感銘を受けた様子です。「ワークステーションを計画する場合、当社はつねに従業員の年齢と、それによる長所や短所を考慮します」と、ケスラーは説明しています。たとえば、ヘッドエアバッグを装着する従業員は、人間工学的に考慮され、車両内部に滑り込むことを可能にするアセンブリー用シートを提供され、理想的な姿勢を維持することができます。また、最大30kgにもなるバッテリーを装着する際には、取り扱いの助けとなるデバイスを使用します。ケスラーは、次のように強調しています。「従業員に理想的な作業環境を提供することができれば、効率は大きく向上するのです。」
「フロントローディングコンセプト」もまた、審査員に強い印象を与えました。アウディの生産部門に在籍する人間は、まさにニューモデル開発のごく初期の段階から積極的に関与を続けます。大量生産の準備が整う、はるか以前です。それによって、アウディの生産部門が擁するシステム理念を最初から遵守することが可能となり、生産プロセスの最大限の合理化、効率化につながるのです。
業界誌「Automobil Produktion」とマネジメントコンサルタント会社のアガムスコンサルト社が主催する自動車リーン生産賞は、今年で5回目を迎えました。よく知られたこの賞には5つのカテゴリがあり、60を超える会社が参加しています。昨年、アウディAGはA3の組み立てラインによって「Manufacturer」カテゴリを受賞しました。