- 3台のAudi R18 e-tron quattro、順調な仕上がり
- 悪天候によりテストプログラムの一部を省略
- マルコ ボナノミが2014年仕様のタイヤをテスト
6月9日 インゴルシュタット / ル・マン: テスト中の大部分が雨に見舞われたものの、アウディは、一年で最も重要な耐久レースであるル・マン24時間レースの公式テストを無事に終了しました。アウディスポーツ チームヨーストは2週間後に迫った24時間レース本戦に向け、ロングテイルバージョンのAudi R18 e-tron quattroで8時間に渡る高速コース実走テストを実施。
公式テストが行われた日曜日のル・マン(サルト・サーキット)は、そのほとんどを雨に見舞われてしまいました。そんな中、過去11回の優勝を誇るアウディチームは、Audi R18 e-tron quattroで、様々なエアロダイナミクスのセットアップを行いました。さらに、周回数やエア圧を何種類も変えて、レインタイヤの走行テストも入念に行いました。強い雨のせいで著しく変わり続ける路面コンディションによって、ロイック デュバルがテルトル ルージュのコーナーでコースアウトを喫してしまったこともあり、チームは、早い段階で午前中のセッションを切上げる判断をしました。彼が運転していたゼッケン2号車が受けたダメージは瞬く間に修復され、完璧な状態で午後のセッションに臨みました。
午後になり、天候は非常にゆっくりではあったものの回復に向かいましたが、ドライタイヤでの走行が可能になったのは、最後90分間のみでした。そんな厳しい条件下でありながら、3台のAudi R18 e-tron quattroはベストラップの上位3位という好結果を残しました。ゼッケン4号車も悪天候下のテストの中、来シーズンに向けての重要なデータ収集をすることができました。ブラックボディのAudi R18 e-tron quattroを運転するアウディ ファクトリードライバーのマルコ ボナノミは、ミシュラン社のスタッフと共に2014年仕様タイヤをテストしました。
アウディモータースポーツ代表 Dr. ウォルフガング ウルリッヒ:
「我々は今回数多くのテストプログラムを準備し、データ収集や経過観察を行う予定でした。しかし、悪天候によって路面コンディションが変わり続けた為、準備していたすべてのプログラムを消化することはできませんでした。路面がドライになったのはテスト終盤のわずかな間だけでしたが、ロイック デュバルが上手にクリアラップを手に入れ、ファステストタイムを記録しました。ですが、レース本番は何が起きるか分かりませんので油断せずに臨みます」
ルマン公式テストでのラップタイム
1: デュバル / クリステンセン / マクニッシュ (Audi R18 e-tron quattro) 3m22.583s
2: ジェネ / ディ グラッシ / ジャービス (Audi R18 e-tron quattro) 3m25.358s
3: ファスラー / ロッテラー / トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro) 3m25.647s
4: ブエミ / デイビットソン / サラザン (TOYOTA) 3m27.581s
5: ボナノミ (Audi R18 e-tron quattro) 3m27.894s…