- アウディスポーツは、2015年もより多彩で幅広いモータースポーツ活動を展開
- メインの活動は、ル・マンプロトタイプおよびDTMに決定
- GTカーレースおよび若手育成レースシリーズ向けに新型レースカーを投入
12月17日 インゴルシュタット / ネッカーズルム:市販車販売台数の記録更新を果たしたAUDI AGは、モータースポーツ活動をさらに推進させます。ワークス活動だけでなく、RSモデル、Audi R8、アウディ ドライビングエクスペリエンスなど多彩なカスタマーサポートも担うアウディスポーツは、2015年の活動をより多彩で幅広いものにします。
12月17日にアウディフォーラム ネッカーズルムで開催されたアウディスポーツ フィナーレの会場で、アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「これまでにないモータースポーツ活動での成功は、クルマ好きのお客様にアピールする絶好の手段となりました。だからこそ、我々は来年もモータースポーツ活動をさらに推進させます。アウディスポーツTTカップを新設し、若年層のモータースポーツへの参加をアウディが後押しします。」とスピーチしました。
アウディスポーツTTカップは、ドイツとオーストラリアで全6戦が、DTMのサポートレースとして開催され、30カ国165人の選手が参加を希望しています。この中から18台の参加枠を決めるセレクションは、すでに始まっています。
アウディスポーツTTカップの年間優勝者は、アウディのサポートを得て、翌年のGTプログラムへの参加が可能です。このプログラムに提供されるAudi R8 LMSの後継マシンは、すでにレース参戦の準備が整っています。アウディはこの新型GT3スポーツカーを、2015年末に予定されるデリバリーに先がけ、いくつかの耐久レースに参加して入念な実践テストを行います。なかでも、ニュルブルクリンク(ドイツ)とスパ フランコルシャン(ベルギー)の24時間レースへの参戦が、大きなハイライトとなります。
もちろん、トップカテゴリーへの参戦も継続されます。アウディは、世界的に有名な、DTMツーリングカーシリーズとル・マン24時間レース(フランス)を含むFIA世界耐久選手権(WEC)に、ドライバーラインアップをわずかに変更し引き続き参戦します。
ドライバーの変更は、ル・マン最多優勝記録保持者のトム クリステンセンの引退によって生じた枠を埋めるに留まっています。新しいドライバー選出方法は、若手ドライバーを上位に引き上げるという、アウディの定石に則ったもので、これまでル・マン24時間レースでサードカーのステアリングを握っていたオリバー ジャービス(英国)がWECのレギュラードライバーに昇格し、Audi R18 e-tron quattroのステアリングを握りフルシーズンを闘います。
WECでアウディは、これまで通りアウディスポーツ チームヨーストと一丸となって闘います。最高の成績をおさめているこのチームは、さらに開発が進められたAudi R18 e-tron quattroを2台擁して全8大会に臨みます。スパ フランコルシャン6時間レースとル・マン24時間レースには、もう1台のマシンを合わせた3台体制で臨み、その際にはGTドライバーのレネ ラスト(ドイツ)がドライバーラインアップに加わります。
DTMには、3つのアウディスポーツ チーム、Abtスポーツライン、フェニックス、ロズベルグが合計8台のAudi RS 5 DTMを擁して参戦します。2004年のアウディ参戦以来、ほぼ半数のシーズンでチャンピオンを獲得している、マティアス エクストローム(スウェーデン)、マイク ロッケンフェラー(ドイツ)、ティモ シャイダー(ドイツ)の3人も、引き続きアウディから参戦します。
2015年1月1日付けで、アウディスポーツは技術部門責任者としてヨルグ ザンダー(50)を迎えます。工学学位を持つザンダーは、過去20年以上に渡り自動車メーカーや著名なレーシングチームで活躍した経歴を持ち、2009年からはエンジニアリング企業を起業し、アウディスポーツと共に活動してきました。前任者のDr. マルティン ミュルメイヤーは、アウディの市販車開発部門に転任します。
2015年WECドライバー ラインアップ：
マルセル ファスラー(スイス) / アンドレ ロッテラー(ドイツ) / ブノワ トレルイエ(フランス)ロイック デュバル(フランス) / ルーカス ディ グラッシ(ブラジル) / オリバー ジャービス(英国)フィリップ アルバカーキ(ポルトガル) / マルコ ボナノミ(イタリア) / レネ ラスト(ドイツ)
2015年DTMドライバー ラインアップ：
マティアス エクストローム(スウェーデン)、ジェイミー グリーン(英国)、ミギュエル モリナ(スペイン)、エドアルド モルタラ(イタリア)、ニコ ミューラー(スイス)、マイク ロッケンフェラー(ドイツ)、ティモ シャイダー(ドイツ)、アドリアン タンベイ(フランス)
2015年レーススケジュール：
FIA世界耐久選手権(WEC)
4月12日 シルバーストーン(英国)
5月2日 スパ フランコルシャン(ベルギー)
6月13-14日 ル・マン(フランス)
8月30日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
9月19日 オースティン(アメリカ)
10月11日 富士(日本)
11月01日 上海(中国)
11月21日 バーレーン(バーレーン)
DTM
5月2-3日 ホッケンハイム(ドイツ)
5月30-31日 ラウジッツリンク(ドイツ)
6月27-28日 ノリスリンク(ドイツ)
7月11-12日 ザントフォールト(オランダ)
8月1-2日 レッドブルリンク スピルバーグ(オーストリア)
8月29-30日 モスクワ(ロシア)
9月12-13日 オーシャスレーベン(ドイツ)
9月26-27日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
10月17-18日 ホッケンハイム(ドイツ)
GTレース(24時間レース)
5月16-17日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
7月25-26日 スパ フランコルシャン(ベルギー)
アウディスポーツTTカップ
5月2-3日 ホッケンハイム(ドイツ)
6月27-28日 ノリスリンク(ドイツ)
8月1-2日 レッドブルリンク スピルバーグ(オーストリア)
9月12-13日 オーシャスレーベン(ドイツ)
9月26-27日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
10月17-18日 ホッケンハイム(ドイツ)