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2018/04/09Motorsport

Audi R8 LMS、SUPER GT開幕戦でエキサイティングなスタート

  • Audi Team Hitotsuyamaは予選2位、決勝では一時トップを快走するもマシントラブルでリタイヤ
  • Team TAISAN は予選13位から追い上げをみせ、9位入賞を果たす

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、Audi R8 LMS で2018年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦する2つのカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。4月7日(土)、4月8日(日)に、岡山国際サーキット(岡山県 1周3,703m)で2018 SUPER GT開幕戦となる「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催されました。


今年SUPER GTのGT300クラスにAudi R8 LMS で参戦するのは、2012年からAudi R8 LMS で挑戦を続け、2016年シーズンにはチーム、ドライバーランキング共に3位を獲得した#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、参戦3年目を迎えマシンのカラーリングを一新した、名門#26 Team TAISAN(チーム タイサン)の2チームです。

開幕戦の予選Q1は、トップから約1秒のあいだに15台以上がひしめく大激戦となりました。Audi Team Hitotsuyamaは、まずQ1ではリチャード ライアン選手がタイムアタックを行い7位でQ2に進出を決めました(GT300では上位14台が進出)。Q2は今年新たにチームに加入した富田 竜一郎選手がタイムアタックを行いました。突然の雨にみまわれ各チームが苦戦するなか、富田選手は冷静な走りで見事に2位を獲得。開幕戦はフロントロー(最前列)からのスタートとなりました。

ドライコンディションではじまった決勝レースの第1スティントはリチャード ライアン選手がドライブしました。2位スタートから一時は4位まで後退するも、後半に怒涛の追い上げをみせトップに立ちました。タイヤを温存しピットインのタイミングをライバルよりも数周回遅らせてマージンを稼ぐ作戦をとりながら、第2スティントの富田選手へとドライバー交替。しかし、不運にもコースに復帰した直後にマシントラブルに見舞われ、リカバリーを試みるも最終的にリタイヤとなりました。

Team TAISANは、今年チームに加入したばかりの川端 伸太朗選手が予選Q1に挑みました。GT300では初のAudi R8 LMSでの予選ながら、11位でQ2進出を果たしました。Q2はチーム2年目となる山田 真之亮選手がアタックに出ましたが、突然の雨に見舞われ思うようにタイムが伸びず、13番手スタートとなりました。

決勝レースは、第1スティントを山田 真之亮選手がドライブしました。抜きつ抜かれつの一進一退が続く中盤グループで、後半にむけタイヤをいたわりながらも粘り強い走りをみせました。最終的に1つ順位をあげて12位で、第2スティントの川端選手へとバトンタッチしました。チームはピットインの時間短縮のためにリヤタイヤのみを交換する戦略をとりました。川端選手は前半にはタイヤを温存し、後半に追い上げをかける作戦を実行。それが的中しレース残り数周のところで2台を抜き去り、見事に開幕戦入賞となる9位のポジションを獲得しました。

アウディ ジャパンは2016年来好評のAudi Sport customer racingパーツトレーラーを現地に配備して、SUPER GTに参戦するチームを支援しています。専用のトレーラーにボディー、トランスミッション、エンジン等レース車検に適合した約2500アイテム、約8000点もの部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように準備を整えてチームとともに全国のサーキットを転戦します。

Audi Team Hitotsuyama 一ツ山 亮次チーム代表のコメント
「今シーズンはテストから調子がよく、予選は予想通り、リチャード選手が問題なくQ1をクリアしてくれました。Q2ではスコールのような雨に降られましたが、富田選手が想像以上に頑張ってくれて2位と、新体制としては上出来のスタートでした。決勝ではJAF GT勢のマシンが追い上げてくることは想定内で、前半はタイヤを温存する作戦をとりました。そして、第1スティントはリチャード選手らしいレース運びでトップでピットインしましたが、第2スティントで富田選手に交替したあと、駆動系のトラブルでリタイヤとなりました。期待が大きかっただけに残念ではありますが、今シーズンの我々のマシンに速さがあることはわかりました。次の富士ではそれを活かして頑張ります。」

Audi Team Hitotsuyama リチャード ライアン選手のコメント
「今シーズンはテストをとおして、強豪チームに劣らぬ高いパフォーマンスを発揮することができていました。それだけに予選の結果は、我々には力があると確信に至るものでした。決勝でのマシンの状態もよく、タイヤの選択もぴったりでした。スタートから数周は無理をせず、数台を前に行かせて後半にタイムが落ちてくるタイミングでトップをとる戦略も的中しました。あとはドライバー交替の時間を稼ぐためにタイヤをいたわりながらライバルよりも長く走り続けました。マシントラブルはとても残念ではありますが、マシンの全体としてのパフォーマンス、速さはとてもエキサイティングなものです。パッションや強いエナジーを持ち続けて、チームとともに今シーズンも戦っていきたいと思っています。」

Audi Team Hitotsuyama 富田 竜一郎選手のコメント
「新型Audi R8 LMSでは初めてのレースになります。ベースとなる市販モデルのAudi R8がスーパースポーツカーであり、このAudi R8 LMSもツーリングカーというよりはレーシングカーに近いと感じています。ミッドシップなのでトラクションのかかりもよく、フロントの重量も軽くコーナリングスピードも速く、何よりブレーキ性能がよい点がライバルに対するアドバンテージとしてあげられます。これまでの経験の中で、いかにベストを尽くすかということを考えてきました。予選ではその経験を十分に活かすことができたかと思います。決勝は残念な結果ですごく悔しいですが、得られたのは悪い材料ばかりではないと思うので、気持ちを切り替えて次のレースに向かいます。」

Team TAISAN 山田 真之亮選手のコメント
「今年は、テストから調子もよく、開幕戦にも自信をもって臨むことができました。岡山は地元でもあり、予選ではもっと上位が狙えたのですが突然の雨で思うような結果がだせず、そこが悔やまれます。決勝は自分で志願してスタートドライバーを任せてもらいました。今年のGT300はこれまでにないくらいタイムが拮抗していてコース上は数珠つなぎでしたが、なんとかポジションをあげて川端選手にバトンをつなぐことができました。ピットインのタイミングやタイヤの選択など、積極的にチームにアドバイスすることができましたし、去年の経験が活かされた開幕戦だったと思います。より戦略的に狙いを定めて、シリーズ中盤戦までには表彰台にのぼれるよう頑張っていきます。」

Team TAISAN 川端 伸太朗選手のコメント
「昨年まではJAF GT300マザーシャシーのマシンにのっていたのですが、今年からGT300とスーパー耐久でもAudi R8 LMSをドライブすることになりました。このマシンの良さとしてブレーキ性能の高さがあります。うまくロールをさせながら、アジャストできればとても扱いやすいクルマだと思います。予選ではQ1を突破することができましたが、正直にいえば僕自身としては満足できるタイムではありませんでした。決勝ではリヤタイヤのみを交換してコースに出たのですが、タイヤマネジメントはうまくできたかなと感じています。ただ、Audi R8 LMSにはまだポテンシャルがありますし、タイサンという名門チームの復活をもっとアピールしたい。そのために、さらに勉強して成長していきたいと思っています。」

アウディ ジャパンは、SUPER GTならびにスーパー耐久シリーズへの参戦チームのサポートを通じて、アウディのサブブランドであるAudi Sportのブランド認知向上、イメージの強化をはかります。

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