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2020/03/20Company

2019会計年度:AUDI AGは財務目標を達成し、長期的な競争力を強化するための道筋を設定

  • AUDI AG CEOブラム ショット:「新型コロナウイルスによる例外的な状況:私たちは、先行きが見通せない状況の中で、従業員、協力会社、ゲストを守り、事業における適切な意思決定を行うことに注力」
  • アウディは困難な環境の中で2019年の財務目標を達成
  • 45億ユーロの営業利益:8.1%の営業利益率は2019年の予測範囲内
  • 32億ユーロの目標をわずかに上回るネットキャッシュフローを達成
  • CEOブラム ショット:「安定した利益を確保することにより、厳しい競争の中でも堅調な業績を維持」
  • 収益の質にさらに集中して事業を展開
  • “アウディ トランスフォーメーションプラン(ATP)”を実行中:2022年までに目標とする150億ユーロのコスト削減効果の内、累計44億ユーロを既に達成済み
  • CFO Dr. アルノ アントリッツ:「野心的な利益目標を達成するため、一貫して効率を追求し、コストを厳格に管理し、的を絞った投資を通じて将来の成長の余地を生み出す」
  • 2020年には数多くの電動化モデルを発表ないし発売
  • CFO Dr. アルノ アントリッツ:「現在の焦点は、世界中の従業員とその家族の健康に当てられている。私たちの仕事は、会社の流動性と安定性を確保し、コアプロセスを安定させること」

(ドイツ本国発表資料)

2020年3月19日、インゴルシュタット:アウディは、困難な環境の中、2019会計年度に堅調な業績を記録しました。アウディは、計画通りにWLTP対応を実行し、激しい競争の中で、前年よりもわずかに多い販売台数を達成しました。SUVモデル及びトップエンドモデルの好調な売れ行きを反映して、売上高は557億ユーロとなりました。営業利益は45億ユーロ、営業利益率は8.1%に達しました。2019会計年度における“アウディ トランスフォーメーションプラン(ATP)”によるコスト削減効果は、25億ユーロとなりました。支出及び投資を厳格に管理することによって、投資収益率(12.7%)が改善しています。今年は数多くの電動化モデルを発表して、電動化攻勢をさらに前進させます。アウディは現在、ソフトウェア開発においてもフォルクスワーゲングループとの相乗効果を高めています。2020年は、新型コロナウイルスの拡散及びそれに伴う経済の不安定な状況を背景に、大きな困難に直面することが予想される中で、アウディは世界中の従業員の健康及び事業の流動性と安定性を確保することに焦点を当てています。


アウディグループは、新型コロナウイルスの拡散を考慮し、従業員、協力会社を含むすべての訪問者の感染リスクを最小限に抑えるため、今年の年次記者会見を中止しました。AUDI AG最高経営責任者(CEO)のブラム ショットは、次のように述べています。「私たちは、実証済みの対策がまったくない、例外的な状況に置かれています。先行きが見通せない中で、従業員、協力会社、ゲストを守り、事業における適切な意思決定を行うことに注力しています」 アウディは、インゴルシュタット、ネッカーズルム、ベルギー、メキシコ、ハンガリーの各工場を、今週末までに、操業を計画的に一時停止させます。

2019会計年度に関して、アウディCEOのブラム ショットは次のように述べています。「2019年の業績は、満足できるものといえるでしょう。アウディは、高い競争力を備えています。非常に厳しい環境において、私たちは企業の強みに焦点を合わせ、事業を安定させました。2019年の営業利益率は、各四半期で7%を超え、通年の予測範囲内に収まっています」 アウディは、前年度からWLTP対応を着実に進めており、市場における製品イニシアチブを次の段階へと移行することに成功しました。

アウディブランドの販売台数は、特に第4四半期に大幅に増加しました。市場全体が縮小している中で、アウディは2019年に前年比1.8%増の184万5,573台(2018年:181万2,485台)の車両を販売しました。電気自動車のAudi e-tron及び新型Audi Q8といったトップエンドモデルとSUVモデルが、特に好調なセールスを記録しました。

このような背景の下、2018年に実施されたマルチブランド インポーターの連結除外に伴う影響を加味したアウディグループの売上高は、前年のレベルを上回る556億8,000万ユーロ(2018年:536億1,700万ユーロ*)でした。魅力的な製品ミックスにより、アウディブランドの売上高は、394億6,700万ユーロ(2018年:372億5,900万ユーロ)に増加しました。

営業利益は45億900万ユーロ(2018年:35億2,900万ユーロ)で、ディーゼル問題に関連した特別損失は、前年よりも11億7,600万ユーロ減少しました。営業利益率は8.1%でした(2018年:6.6%*)。これは、アウディの製品ミックスの改善、ランボルギーニの営業利益の増加、及び合計25億ユーロの“アウディ トランスフォーメーションプラン(ATP)”のコスト削減効果によるものです。2018年に実施されたATPプログラムは、将来の投資のために、2022年までに合計150億ユーロの資金を生み出すことを目指しています。プログラムの開始以来、既に累計44億ユーロの効果が生み出されており、目標達成に必要な80%の対策が、既に特定されています。そのため、ATPは収益の質の向上に決定的に重要な貢献を果たしています。

営業外収益は、7億1,300万ユーロ(2018年:8億3,100万ユーロ)でした。2018年の数字は、中国での事業に関連した持分の売却による特別利益によって、一時的に増加しました。税引前利益は、前年比19.8%増となる52億2,300万ユーロ(2018年:43億6,100万ユーロ)でした。

2019年におけるこの利益は、アウディ従業員の会社に対する献身的な努力によって得られたものです。ドイツ工場の熟練労働者に対する2019年の利益分配ボーナスは、3,880ユーロ(2018年:3,630ユーロ)となりました。アウディの子会社にも利益分配が実施されます。

ネットキャッシュフローは31億6,000万ユーロ(2018年:20億8,000万ユーロ*)で、これは2018年の年次報告書に記載されている予測範囲をわずかに上回っています。アウディグループは、引き続き、優れた自己資金調達力を維持しています。

2019年の年次株主総会において、取締役会はアウディの新しい戦略的方向性の全体像を発表しました。“consistently Audi”と呼ばれるこの戦略の中心は、電動化の加速とCO2排出量の体系的な削減です。アウディは、2025年までに約30の電動化モデルを導入する予定です。生産におけるいわゆる新エネルギー車の割合は、現在の3.5%から2025年には約40%に増加させます。アウディは、ポートフォリオの電動化のために、2024年までに約120億ユーロの先行投資を計画しています。この投資は、アウディグループの収益性目標に影響を及ぼさない形で実施されます。アウディは、営業利益率9~11%、投資利益率21%以上の非常に高い目標値を設定し、中期的に両方の目標値を達成することを計画しています。投資利益率は既に改善されており、資本効率は2019年に12.7%(2018年:10.4%*)に上昇しました。

効率的で競争力のあるコスト構造を実現するため、フォルクスワーゲン グループは、車両関連のソフトウェア開発活動を、新たに設立した事業体の“Car.Software”に集約しています。これは、実証済みのモジュール及びプラットフォームシステムがデジタル世界に移行することを意味しています。将来的には、グループ全体の相乗効果による高い競争力、1台あたりのソフトウェアコストの削減による恩恵を得ることになるでしょう。さらに、アウディは、フォルクスワーゲン グループとフォード モーターカンパニーとの間で計画されている自動運転に関する協力関係により、スケールメリットを得ることができると予測しています。前記に加え、さらに効率を改善することにより、売上高に対する研究開発費及び資本的支出比率(capex)の戦略的目標範囲を、それぞれ5.0~6.0%の範囲に引き上げました(以前の目標値は、研究開発費比率が6.5〜7.0%、capexが5.5~6.0%)。

2020年3月1日にAUDI AG財務、中国、法務担当役員に就任したDr. アルノ アントリッツは、次のように述べています。「アウディは、熾烈な競争環境の中で、お客様の利益のために、グループ内の協力を通じて相乗効果を活用することができる唯一のプレミアムメーカーです。私たちは、野心的な目標を達成するため、一貫して効率を追求し、コスト及び投資規律を厳格に管理し、車両フリートの電動化とデジタル化に対する投資を継続することで、将来の成長の余地を生み出す必要があります」 中長期的には、“Audi.Future”と呼ばれる労使協議会との合意も、競争力にプラスの影響を与えるでしょう。この合意によって、2029年までドイツの拠点における雇用が確保されることに加え、約60億ユーロのコスト削減効果が生まれると予測しています。

2020年、アウディは約20のモデルを発表し、体系的に電動化を推進していきます。年末までに、アウディブランドは5車種の電気自動車を市場に投入し、PHEV製品を合計12モデルに増加します。PHEVバージョンは、モデルラインナップの半分以上で選択可能になります。このようにして、アウディグループは、ますます激しさを増す競争及びCO2規制に備えています。

世界的な経済状況は、新型コロナウイルスの拡散に伴って劇的に変化しました。新型コロナウイルスは、サプライチェーン、車両の生産、マーケティングに大きな影響を与えています。Dr. アルノ アントリッツは、次のように述べています。「新型コロナウイルスの拡散が経済とビジネスに及ぼす影響は未知数です。これにより、現時点で2020年の信頼できる予測を行うことは、ほぼ不可能になっています。私たちの焦点は、世界中の従業員とその家族に当てられています。アウディは、ドイツ及び世界中のアウディの拠点で働く人々への影響を最小限に抑えるために全力を尽くします。そのために必要なすべての措置を引き続き講じます。さらに、私たちの仕事は、会社の流動性と安定性を確保し、あらゆる制約に打ち勝ちながら、技術開発や会社の他の分野におけるコアプロセスを安定させることです」


アウディ グループの業績(抜粋)

2019年 2018年
車両販売台数(アウディブランド)単位:台 1,845,573 1,812,485
売上高(アウディグループ)単位:百万ユーロ
55,680 53,617*
特別項目計上前営業利益(アウディグループ)単位:百万ユーロ
4,509 4,705
特別項目計上前営業利益率(アウディグループ)単位:%
8.1 7.9
営業利益(アウディグループ)単位:百万ユーロ
4,509 3,529
営業利益率(アウディグループ)単位:%
8.1 6.6*
ネットキャッシュフロー(アウディグループ)単位:百万ユーロ
3,160 2,080*
純流動性資産(アウディグループ)単位:百万ユーロ
21,754 20,442
投資利益率(ROI)(アウディグループ)単位:%
12.7 10.4*


アウディ財務報告書及びエグゼクティブサマリーのダウンロード:www.audi.com/annual-report

*マルチブランド販売会社を除く2018年の数値。マルチブランド販売会社の非連結化の詳細につきましては、財務報告書の8ページ以降を参照してください。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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