2021/08/11Models

Audi skysphere concept - 開かれた未来のためのEVロードスター(ドイツ本国発表資料)

  • クルマを魅力的な体験のためのプラットフォームに変換する
  • 電気自動車のラグジュアリー ロードスター
  • プログレッシブ ラグジュアリーを再定義

(ドイツ本国発表資料)

2021年8月10日、インゴルシュタット/モントレー/マリブ:アウディは、新しいコンセプトモデルファミリーの第一弾となる、Audi skysphere concept(以下Audi skysphere:アウディ スカイスフィア)を発表します。この2ドアコンバーチブル電気自動車のボディラインから、未来のアウディデザインを垣間見ることができます。アウディはこのコンセプトモデルにより、インテリアをインタラクティブな空間に変え、クルマを魅力的な体験をするためのプラットフォームに変革することにより、未来のプログレッシブ ラグジュアリーセグメントに対するビジョンを提示します。この新しい体験は、自動運転システム、革新的なインテリア、シームレスなデジタルエコシステムによって可能になります。


Audi skysphereは、アウディブランドが未来のラグジュアリーを再定義する方法を示しています。それは、運転だけに留まりません。このコンセプトモデルは、乗員を魅了し、これまでにない体験を提供するという明確な目標を持って設計されました。

乗員に最大限の自由をもたらすため、Audi skysphereは、「グランドツーリング」体験と「スポーツ」体験という、2つの全く異なる運転体験を提供できるように設計されました。これを実現するため、アダプティブホイールベースという新しいテクノロジーが採用されています。電気モーターとボディ/フレームコンポーネントが互いにスライドするという洗練されたメカニズムにより、ホイールベースおよび車両の全長を最大250mm変化させることができます。同時に、車高も10mmの範囲で調整され、快適性とドライビングダイナミクスを強化します。

ドライバーはボタンを押すだけで、好みの走行モードを自由に選択することができます。「スポーツ」モードを選択すると、全長は4.94mとなり、リヤホイールステアリング(4輪操舵)と相まって、このEVロードスターをきわめて俊敏に走らせることができます。自動運転を実現する「グランドツーリング(GT)」モードを選択すると、全長5.19mに延長され、最大のレッグルームが確保されると同時に、シームレスに統合されたデジタルエコシステムによるサービスを利用しながら、移り行く空や景色を楽しむことが可能です。このモードでは、ステアリングホイールとペダル類が乗員から見えない位置に格納されます。それによって創出される広々としたスペースは、スポーティなEVコンバーチブルのまったく新しい可能性を開きます。その一方で、Audi skysphereは、センサーシステムで道路と交通状況を自動的に監視することにより、乗員を目的地まで安全に送り届けます。

このコンセプトモデルのインテリアデザインは、ラグジュアリー、デジタル化、エコシステムを現代的に新しく解釈しています。同様に、乗員にはこれまでにないレベルの自由と新しい体験の世界を開きます。アウディ独自のサービスと統合されたデジタルサービスによって、その可能性はほぼ無限大に広がっています。乗員はソーシャルメディアを介して、クルマのインテリアや周囲の画像を送信して、走行体験を友人と共有することができます。このクルマは本来の走るという機能を超えた、日常のタスクも処理します。たとえば、自動運転機能を備えたAudi skysphereは、乗員の現在地情報を取得して、その場所まで迎えに行ったり、駐車や充電を無人で行うことができます。

Audi skysphereはカリフォルニアの本拠地で発表

Audi skysphereは、米国カリフォルニア州モントレーとその周辺で開催される自動車関連イベント、「モントレー カーウィーク」の一環として、2021年8月13日にペブルビーチゴルフコースの伝説的なフェアウェイで公開されます。これは、このコンセプトモデルが、カリフォルニアで開発されたことを意味しています。Audi skysphereの設計は、マリブにあるアウディデザインスタジオで行われました。マリブは、ロサンゼルスの郊外と北カリフォルニアを結ぶ有名な海岸道路であるパシフィックコーストハイウェイのすぐ近くにあります。このクリエイティブなプロジェクトを担当したのが、スタジオマネージャーのゲール ビュザンと彼が率いるチームです。この革新的なニューモデルは、アウディの歴史における伝説的なクラシックモデル、Horch 853 roadster(ホルヒ853ロードスター)からインスピレーションを得ています。この全長約5.20メートルの印象的なコンバーチブルモデルは、1930年代のモダン ラグジュアリーを定義しただけでなく、2009年にペブルビーチで開催されたクラシックカーのコンテスト、「コンコース デレガンス」でも優勝しています。

しかし、Audi skysphere とHorch 853 roadsterとの視覚的な繋がりは、その寸法、コンパクトなキャビン、長いボンネットを備えたプロポーションに限定されています。Horch 853 roadsterのボンネットには、排気量5リッターの直列8気筒エンジンが搭載されていました。その一方で、Audi skysphereのフロントアクスルとフロントウィンドーの間には、充電器、DC/DCコンバーターといった電気駆動コンポーネントに加え、アダプティブホイールベース用のアクチュエーターとエレクトロニック/メカニカルコンポーネントが搭載されています。また、トランクルームには専用にデザインされた2つのゴルフバッグを積載することが可能です。

ドライブシステム:最高出力465kW

デザインプロジェクトマネージャーのゲール ビュザンは、次のようにコメントしています。「電動化、デジタル化、自動運転といった新しいテクノロジーにより、現代の典型的なロードスターをはるかに超える体験を提供することが可能になりました」

リヤアクスルに搭載された電気モーターは、Audi skysphereのホイールを駆動する役割を果たします。最高出力465kW、最大トルク750Nmを発生するこの電気モーターは、重量1,800kgのこのロードスターを瞬時に加速させることができます。前後重量配分を約40:60に設定したことにより、リヤアクスルに十分なトラクションが生まれ、フル加速した場合、0~100km/hまでわずか4秒で到達することが可能です。

Audi skysphereのバッテリーモジュールは、主にキャビン後方に搭載されています。これは、車両の重心を下げて敏捷性を高めるための理想的な配置です。さらに別のバッテリーモジュールが、インテリアの運転席と助手席の間のセンタートンネル内に搭載されています。これは、ビークルダイナミクスを考慮した結果です。バッテリー容量は80kWh以上で(予測値)、経済的なGTモードで走行した場合、500kmを超える航続距離(WLTPモード)を実現します。

シャシー:リヤホイールステアリングとアダプティブエアサスペンション

サスペンションは、フロントおよびリヤともにダブルウィッシュボーンを採用しています。アッパーおよびロワーウィッシュボーンは、鍛造または鋳造アルミニウム製です。ステアリングは、前輪および後輪の両方を制御するステアバイワイヤシステムを介して行われます。システムはフロントアクスルに機械的に接続されていないため、ドライバーはボタンにタッチするだけで、さまざまなステアリングレシオと設定を選択することができます。これにより、ステアリングを非常にダイレクトな設定から、快適性重視の設定まで、幅広く調整することが可能です。さらに、駐車時には、ステアリング操舵力を変化させることもできます。リヤアクスルステアリングとアダプティブホイールベースは、車両の回転半径を小さくするためにも役立ちます。

洗練されたアウディのシャシーテクノロジーにより、サスペンションは幅広い走行条件に対応します。このコンセプトモデルには、最新世代のエアサスペンションが装備され、3つの独立したエアチャンバーを制御することにより、優れた快適性を提供します。素早い加速時には、個々のチャンバーを無効にすることにより、スポーティな走行性能を実現します。その場合、スプリング特性がよりプログレッシブな設定となり、ロールとピッチが最小限に抑えられます。また、車高を10mm低下させることで、空気抵抗を減少させることができます。これは、長距離を走行する場合に特に効果を発揮します。

Audi skysphereのアクティブサスペンションは、車両のハンドリング特性を変化させる際に、主要な役割を果たします。コースティングする場合、個々のホイールを選択的に上下させることによって、路面の凹凸やうねりを補正します。これは、ナビゲーションシステムのデジタル予測機能とアクティブシャシーの高度なコントロールおよび作動システムを連動させることによって実現しました。空力デザインが採用された23インチの合金ホイールには、285/30タイヤが装着されます。このタイヤは、低い転がり抵抗と加速時およびコーナリング時の優れたグリップを高次元でバランスさせています。

エクステリア:アウディの伝説的モデルを現代的に解釈

Audi skysphereは、伝説的なクラシックモデルであるHorch 853 convertibleからインスピレーションを得ていることは述べました。全長は5.19m(Horch 853 convertible:5.23m)、全幅は2.00m(同:1.85m)。顕著な違いは、その高さに表れています。Horch 853 convertibleは、高くそびえる象徴的なデザインにより、その全高は1.77m(ボディ形状によって異なります)です。その一方で、その子孫である自動運転のAudi skysphereは、「スポーツ」モードを選択した場合、低い重心と優れたエアロダイナミクスを実現するために、全高は1.23mに設定されます。このコンセプトモデルには、レトロな雰囲気は全くありませんが、伝説的なクラシックモデルに敬意を払っています。

決定的な違いは、その寸法ではなく、ラインにあります。豊かなカーブを描き、大きく張り出したアウディならではのホイールアーチを備えたAudi skysphereは、幅広いトレッドを強調し、ダイナミックな走行性能を明確に表現しています。サイドビューの特徴は、長いボンネットと、特にフロントにおける短いオーバーハングです。ホイールアーチとボンネットの表面は、有機的な曲面から構成されています。風洞実験室でテストが繰り返されたリヤエンドは、スピードスターとシューティングブレークのデザイン要素に、トラディショナルでスリムなデザインの大きなガラス面を組み合わせています。Audi skysphereのためにデザインされた2個のバッグは、リヤウィンドー下のスペースに置くことが可能で、クロスパターンの専用ストラップで所定の位置に固定することができます。

ラジエーターグリルを持たないフロントエンドには、アウディブランドを象徴するシングルフレームと、発光3Dデザインのフォーリングスエンブレムが装着されています。シングルフレーム全体とその側面エリアには、ホワイトのLEDエレメントが配置され、視覚的な効果を演出します。これには、機能的な面だけでなく、車両をロック/ロック解除したときに作動するウェルカムシーケンスが含まれています。

穏やかな調光とリズミカルに点灯する光のショーが、エレガントな効果を生み出します。フロントサイドに設置されたデイタイムランニングライトは、ライティングユニットに「視線」を送るような印象を与えます。ホイールベースを変更すると、前後のLEDが特別なダイナミックシーケンスを発します。リヤエンドにも、車幅全体に広がるデジタル制御のLEDライトを採用しています。垂直に切り落とされたリヤサーフェイスには、無数の赤いLEDがルビーのように点在しています。ライティングユニットのオンとオフを切り替えると、リフレクターがダイナミックな光と影の効果を演出します。

ホイールベースを変更し、ドライブモードを「グランドツーリング」から「スポーツ」に変更すると、ライトシグネチャーも変化します。特にシングルフレーム周辺エリアでは、Audi skysphereのキャラクターが変化したことが明確に分かります。

サイドビューの特徴は、リヤホイールアーチに突き刺さっているように見えるロッカーパネルです。これは、ホイールベースを変更するときに必要な機能で、実際にホイールベースを後方に押す働きを担っています。ロッカーパネルは、車両のフロントエンドに固定されており、ホイールベースを変更すると、このパネルがドアの下で後方にスライドします。これにより、ホイールベースは25cmの範囲で大きく変化します。これは、Audi A8 Lのサイズから、Audi RS 5のサイズへと変化することを意味しています。ホイールベースを変更することにより、技術的にも、視覚的にも、そして何より運転体験の面でも、車両のキャラクターが明確に変化します。

つまり、Audi skysphereには、グランツーリスモ(GT)とラグジュアリースポーツカーという、2つの個性を備えていることになります。そして、その大きな違いは主にインテリアで楽しむことができます。ワイドに開くリヤヒンジタイプのドアを開ければ、まったく異なる世界が出現します。

インテリア:「sphere」デザインエレメント

今回のプロジェクトでは、将来合計3台のコンセプトモデル(Audi skysphere、Audi grandsphere、Audi urbansphere)が発表される予定です。アウディは、乗員を取り巻く空間を「sphere」(スフィア=球)と呼び、インテリアデザインの中心的エレメントとして採用しています。3台のコンセプトモデルは、すべてレベル4の自動運転に対応しているため、特定の道路や交通状況では、ドライバーはクルマに運転を完全に任せることができます。

そのため、ステアリングホイールやペダルなどのコントロールエレメントを、見えない位置に格納することが可能です。これにより、ドライバーを含む乗員は、まったく新しい形の自由を楽しむことができます。これは、オープンエアドライブを楽しんだり、移り行く景色や風を堪能したり、Audi skysphereのデジタルエコシステムを活用して、インターネットの世界を探求したりする自由です。

操作類のないインテリアには、アールデコの世界からインスピレーションを得た、明るく広々とした環境が創出されます。快適なシートは、デザイナー家具を連想させますが、決して妥協することなくドライバーシートとしての役割も果たします。サイドサポートと安全機能は、標準パッケージに含まれています。これらのシート地は、持続可能な方法で製造されたマイクロファイバーファブリックを採用しています。このシートは、多彩なポジションに移動できるため、飛行機のファーストクラスのような広々としたレッグルームを生み出すことが可能です。インテリアには、シート地だけでなく、環境認証を受けたユーカリ材や合成皮革など、持続可能な方法で製造された他の素材も採用され、他に類を見ない乗車体験を提供します。

「スポーツ」モードに切り替えると、Audi skysphereのインテリアは、人間工学的に完璧なドライビングマシンに変化します。この場合、シャシーやボディとともに、センターコンソールのインストルメントパネルとモニターパネルも後方に移動します。ドライバーは、ステアリングホイールやペダルを含むすべてのコントロール類を、最適な位置に調整することが可能です。

ダッシュボードとセンターコンソールの上部にある大きなタッチパネル(幅1,415mm、高さ180mm)は、車両およびインフォテインメントシステムの操作に使用します。「グランドツーリング」モードでは、このタッチパネルを使用して、インターネット、ビデオ会議、映画コンテンツのストリーミング再生などを行うことができます。ドアに設置された小さなタッチパネルは、エアコンを操作するために使用します。

このラグジュアリーなコンバーチブルにふさわしい高品質なサウンドシステムは、たとえ走行中でもコンサートホールのようなサウンド体験を乗員に提供します。スピーカーはドアパネルの背後に装着されています。リヤインテリアウォールにもいくつかのスピーカーが配置され、サラウンドサウンドを生成します。ヘッドレストの形状は、乱気流や不快な風切り音を防ぎます。

乗車体験:制限のないラグジュアリー

Audi skysphere、Audi grandsphere、そして2022年に登場するAudi urbansphereは、アウディブランドが、プログレッシ ブラグジュアリーのビジョンを示すために製作する3つのコンセプトモデルです。アウディは、これらのコンセプトモデルの開発プロセスにおいて、ただ単にA地点からB地点へと移動するだけでなく、クルマ本来の目的をはるかに超えた乗車体験を生み出すことを目指しています。

これらのコンセプトモデルは、車両の中心的な要素にインテリアを据えることにより、完全に新しいデザインを採用しています。そのため、テクノロジーの要件によって、乗員が制約を受けることは一切なくなりました。これは、さまざまなレイアウトが可能なインテリア、格納可能なステアリングホイールやペダル類、広々としたキャビンなどに反映されています。これにより、「グランドツーリング」モードでは、スムーズで快適な旅を楽しむことができるだけでなく、新しいサービスを利用することもできます。乗員は、現在のドライブに関連する、さまざまなサービスオプションにアクセスすることが可能です。例えば、景色の良い道を走行するルートガイダンス、レストランやホテルに関するサービスなどです。

また、自宅で利用している音楽や動画配信サービスと、車載ストリーミングサービスをリンクさせるなど、カスタマイズされたインフォテインメントオプションも利用できます。さらに、アウディは、エクスクルーシブなコンサート、文化イベント、そしてスポーツイベントなど、ラグジュアリーカーユーザーに特化した専用のオプションを提供することも、将来的に視野に入れています。それにより、Audi skysphereをはじめとするアウディの未来のクルマは、今後わずか数年で、単なる乗り物を超えて広がる顧客体験のプラットフォームになることでしょう。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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