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2021/11/08Motorsport

2021 SUPER GT 第7戦、Audi R8 LMSが今シーズン初優勝

  • #21 Audi Team Hitotsuyamaは予選5位から見事な戦略で、昨年以来の逆転勝利
  • #6 Team LeMans with MOTOYAMA Racingは、決勝レースは20位で完走

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:マティアス シェーパース)は、Audi R8 LMS で2021年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。11月6(土)、7日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県1周4,801m)で2021 SUPER GT第7戦となる「MOTEGI GT 300km RACE」が開催されました。


今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響により、例年開催されてきた海外でのレースが中止。そのため、ツインリンクもてぎで7月に続き2度目のレースが行われることになりました。今大会も、厳しい感染防止策をとり、観客を迎え入れて開催。予選と決勝の両日で約1万8100人の観衆が訪れました。

アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結しているHitotsuyama racingは、Audi Team Hitotsuyama (アウディ チーム ヒトツヤマ)として、SUPER GT GT300クラスに参戦。Aドライバーは、川端 伸太朗選手、そしてBドライバーには篠原 拓朗選手を起用。マシンのカラーリングは赤を基調にベージュを組み合わせたツートーンカラーで、ヨコハマタイヤを装着しています。

また、今シーズンはGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマンと本山 哲氏とのジョイントプロジェクトTeam LeMans with MOTOYAMA Racingが、Audi R8 LMSによりGT300クラスに参戦。Aドライバーは本山 哲選手自身が務め、Bドライバーに片山 義章選手を起用。マシンのカラーリングは鮮やかなブルーを基調として、同じくヨコハマタイヤを装着しています。

土曜日の予選は、真っ青な秋晴れのもと、14時20分にスタート。参加車両が28台と多いGT300クラスの予選は、A組、B組の2つに分かれてQ1を行い、各グループ上位8台がQ2へと進出するノックダウン方式を採用しています。A組 #6 Team LeMans with MOTOYAMA Racingの片山選手は、思うようにタイムを縮めることができずQ1敗退。予選22位にとどまりました。

B組 #21 Audi Team Hitotsuyamaは、川端選手がQ1を担当。わずか10分という限られた時間のなかで6番手タイムを記録し、Q1をクリア。Q2は、ツインリンクもてぎを得意とする篠原選手に託します。限られたチャンスしかないアタックを鮮やかに決め、川端選手のQ1をも上回るタイムで予選5位となり、今シーズン最上位で絶好のスタートポジションを獲得しました。

日曜日も前日に続く快晴で、気温約20℃と絶好のコンディションのもと13時に決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaは、スタートドライバーを川端選手が務めました。スタート直後の1コーナーから上位チームは激しいバトルを展開。川端選手は後ろから迫る25号車を冷静に抑え込み、5位のポジションをキープ。その後はタイヤの状態を見きわめ後続車を引き離し、前を走る88号車に照準を定めトップチームをも凌ぐタイムで周回を重ねます。7周目に上位を走る18号車にマシントラブルが発生し、4位にポジションをアップ。その後、2度にわたってFCY(フルコースイエロ−)が発出されるレース展開となりましたが、冷静に対処し88号車との差を着実に縮めていきます。27周を終えると88号車がピットイン。それを見た#21 Audi Team Hitotsuyamaは追従し、次の周回でドライバー交代する作戦を取り、川端選手はインラップで猛アタックをかけ区間タイムを更新しながらピットに戻り ます。ここでチームはドライバー交代とともに、摩耗の激しいリアタイア2本のみを交換する作戦を決行。ピットタイムの短縮に成功し、篠原選手がコースに復帰した際には、前の2台を追い抜き実質的に2位のポジションを奪取。トップを走る55号車を猛追します。そして、35周目に見事にコース上でオーバーテイク、トップに。篠原選手は担当したスティントのアウトラップを除く30周回のうち26ラップを1分50秒台で走行するという驚異的に安定した速さで後続をかわし、昨年の第6戦、鈴鹿以来となる勝利をチームにもたらしました。今シーズンこれまで惜しくも入賞のなかったチームにとって、次へとつながる大きな1勝となりました。

一方#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing は、第1スティントを片山選手が担当。思うようにタイムが上がらない苦しい展開ながらも35ラップを重ね、一時はトップ10圏内を走行。第2スティントの本山選手も粘り強く走り続け、最終的に20位完走でレースを終えました。

#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「完璧なレース展開でした。午前中の練習走行から大きく変えたセッティングがいいということで、チームにも落ち着いた雰囲気がみてとれました。横浜タイヤさんも非常に良いタイヤを用意してくれて、走り終えたタイヤの表面もきれいで、これはいけるという予感がありました。予選では川端選手がきっちりQ1を突破してくれましたし、篠原選手には川端選手を上回るようにと、檄を飛ばしたところそれを実行してくれて成長を感じました。そこで得た自信が、今回の優勝にもつながったと思います。決勝はタイヤ2本交換、そしてメカニックのピット作業の速さが決め手になりました。ここで一気にマシンも仕上がり、チームの雰囲気もとてもいいので、最終戦もランキング上位を狙います」

#21 Audi Team Hitotsuyama 川端 伸太朗選手のコメント
「去年の優勝以来、ポイントから遠ざかっていて、私がチームを引っ張っていかなければいけない立場ですので、とても重圧を感じていました。それだけに本当にうれしいです。今回は少しわがままを言い、これまでとは大きくセッティングを変更してもらったのですが、チームがそれをしっかりまとめてくれて、クルマもタイヤも決まり、一発の速さもある、ロングランもいける、そしてレースの戦略と全てのピースが揃ったのが勝因だと思います。次の富士にもつなげていきたいと思います」

#21 Audi Team Hitotsuyama 篠原 拓朗選手のコメント
「いまの気持ちは最高のひとことです。セットアップ含め川端選手がしっかりとひっぱってくれて、終始安定して走り切れました。コースに出て無線で『実質2位だ!』と言われても最初は実感がなくて、55号車を抜いたあたりから意識はしましたが、先は長いのでミスをしないように心がけました。最終コーナーを立ち上がって、チェッカーフラッグとチームの皆さんの顔が見えたときに、ようやくホッとできました。チームや関係者、ファンの皆様にいい報告ができたことをとてもうれしく思います」

#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing 本山 哲選手のコメント
「今週は、トラブルというわけではないのですが、不調でスピードがでない状況が続いていました。決勝レースに向けていろいろトライはしてみたのですが、結果的には解決されませんでした。とにかくこの結果を持ち帰って、次の富士は最終戦ですし、仕切り直しをして、クルマもスタッフも、チームとして現状もっているベストなパフォーマンスを発揮したいと思います」

#6 Team LeMans with MOTOYAMA Racing 片山 義章選手のコメント
「予選もうまくセットアップが決まらず、厳しい展開になってしまいました。決勝レースでもタイヤ無交換も試してみたのですが、イメージしたような結果は得られませんでした。今週は21号車が素晴らしい勝利をあげたので、それも参考にさせてもらって最終戦に臨みたいと思います。富士は今シーズン2度目になりますし、次は表彰台を目指してがんばります」

アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,100アイテム、約11,100点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共にサーキットを転戦しています。

最終戦、SUPER GT第8戦は、11月27日(土)〜28日(日)、富士スピードウェイにて開催予定です。

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