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2022/07/26Company

未来のための75ヘクタール:IN-Campus テクノロジーパークにおける 環境に優しい土壌再生と持続可能なエネルギーコンセプト(ドイツ本国発表資料)

  • インゴルシュタットの旧製油所跡地の再開発が完了
  • 土壌の再生と地下水の高度な浄化処理により、ハイテクエリアと緑地を開発
  • スマートエネルギーコンセプトと相乗効果による気候保護

(ドイツ本国発表資料)

2022年7月23日、インゴルシュタット:旧製油所跡地を持続可能で革新的なテクノロジーパークに再生。これは、アウディとインゴルシュタット市がバイエルン州の中心部に建設しているIN-Campusのサクセスストーリーです。IN-Campusは、革新的テクノロジーに加え、生態学的に持続可能な土地の再利用の象徴でもあります。現在、環境に優しい土壌への再生作業が完了し、60ヘクタールの敷地に、車両の安全性からインテリジェントなネットワーキングまで、幅広い分野のハイテク研究施設のための近代的なエリアが整備されました。この拠点では、再生可能エネルギー、廃熱回収、蓄熱といった、スマートエネルギーコンセプトが採用されています。残りの15ヘクタールは、美しい景観の緑地エリアになります。


インゴルシュタットのバイエルノイル(旧ERIAG)製油所は、かつてドイツのバイエルン州を農業地帯から産業地帯へと転換することに貢献しました。ドナウ川からほど近い75ヘクタールの敷地は、バイエルン州の交通網の要所にあります。また、アウディの本社までは車でわずか数分です。製油所の跡地に開発された革新的なテクノロジーパークであり、AUDI AGとインゴルシュタット市の合弁事業であるIN-Campus GmbHは、デジタルイノベーションや持続可能性など、現代社会の差し迫った問題に取り組んでいます。例えば、4万2,000m2の敷地に開設されたプロジェクトハウスは、未来のテクノロジーを研究するアイデアファクトリーです。フォルクスワーゲングループの自動車用ソフトウェア開発会社であるCARIADは、既に2020年後半からIN-Campusの中核となっています。すぐ近くを通る高速道路 A9(アウトバーン9)は、自動運転の開発のためのデジタルテストフィールドとして長年使用されてきました。5Gベースのモビリティアプリケーションの開発およびデモンストレーション用の走行ルートである ”First Mile” は、IN-Campus から高速道路へと繋がり、現在そのルートは、IN-Campus敷地内へと延長されています。また、近代的な衝突実験場を備えた Vehicle Safety Center(ビークル セーフティ センター)も現在建設中で、車両開発における幅広い機会をアウディに提供することになります。

模範モデルとしての再開発

その構想から利用段階に至るまで、IN-Campusは、あらゆる面で持続可能性を念頭に置いて設計されています。ここで重要なことは、旧製油所の跡地を立ち入り禁止にするのではなく、再開発して活性化させ、新しいテクノロジーパークのために新しい地域として活用している点です。近年使用されていなかった22ヘクタールの敷地は、約1,200の掘削作業と5万回に及ぶ実験室での分析により、汚染されていることが明らかになりました。そのためこの土地は、土壌の再生が必要でした。再生作業は2016年から開始され、現在そのプロセスが完了しました。この作業では、900トンの重油、200トンの揮発性汚染物質、100kgのperfluorinated chemicals(過フッ素化化学物質)が、環境に配慮した方法で除去されました。再生作業によって引き起こされた土壌の高さの違いは、再び平準化され、その作業では約44万4,000m3の土が、65万m2の土地に運び込まれました。これは、3万2,000台以上のトラックに相当します。

IN-Campus GmbHは、土地の再生において、高度に専門化された環境保護対策を実施しました。近くを流れるドナウ川の河川敷を汚染から保護するため、汚染された地下水は10個の井戸を介して汲み上げられて浄化されました。この地下水処理作業は、2028年まで実施される予定です。また、揮発性炭化水素を除去するために エアスパージングと呼ばれる土壌浄化工法が採用されました。この方法では、数百本のパイプを通して空気を地面に吹き込み、土壌や地下水の汚染物質を吸収させた後、抽出して浄化します。鋼製のハニカムを地面に設置して使用する新しいプロセスにより、汚染された土壌の高精度な掘削が可能になりました。土壌洗浄施設は、水を使用して土壌粒子から汚染物質を除去し、土壌の90%を再び使用できるようにしました。

すべての再生プロセスは、独立した専門家が地理情報システムを使用して監視および記録しているため、将来の土壌再生プロジェクトは、ここで得られた経験を活用することが可能です。再生が完了した土壌の監視作業は、2023年に終了します。プロジェクトの一環として、IN-Campus GmbHは、生物多様性を促進するための新しいエリアも開発しています。再開発された15ヘクタールの敷地は、自然な緑地に戻されます。これにより、テクノロジーパークとドナウ川のほとりの間に、自然の動植物のための新しい生息地が誕生します。

インゴルシュタットのエネルギー革命

IN-Campusの利用段階では、環境保護および持続可能性も重要な焦点となっています。そのビジョンは、ゼロエネルギー キャンパスを実現することです。この目的のため、地域全体がエネルギー効率を高めるように設計され、緑化されたエネルギー管理センターの屋上には、太陽光発電システムが設置され、グリーン電力を供給します。IN-Campusは現在、地域の電力会社からグリーン電力の供給も受けていますが、将来的にこのテクノロジーパークは、消費電力と同じ量の再生可能エネルギーを生成する予定です。ゼロエネルギー戦略のさらなる構成要素として、追加の太陽光発電システム、廃熱回収システム、エネルギー貯蔵システム、スマート制御システムが設置される予定です。

IN-Campusのモジュラーエネルギーコンセプトは、LowExネットワーク、リバーシブルヒートポンプ、クロスエネルギーコンセプト(CEC)の3つの基本的な要素から構成されています。LowExネットワーク、水ベースの配管ネットワーク、リバーシブルヒートポンプを使用して、キャンパス内の建物を他の建物からの廃熱で加熱します。敷地内には、数多くの熱源が存在します。特に将来建設される最先端のITセンターは、熱量が2メガワットに達すると予想されています。それにより、ITセンターを冷却したときに得られる廃熱を再利用または アップサイクル(創造的再利用)することが可能になり、Win-Winの関係を構築することができます。

相乗効果の活用

地下水浄化の処理方法には、熱的な用途も組み込まれています。10か所の井戸は、地下から1時間あたり合計最大200m3の水を汲み上げます。この水は、浄化処理が完了して散水される前に、LowExネットワークに供給され、熱交換器による冷却または加熱に使用されます。これによって相乗効果が生まれ、新しい地下水を汲み上げる必要性を減らして、この貴重な資源を節約します。地下水プラントの冷暖房能力は約1.5メガワットです。

余剰の暖房および冷房エネルギーは、エネルギー管理センターの3つの熱エネルギー貯蔵タンクに送られます。これらのタンクは、合計3,000m3の容量を備えています。また、以前は消火用に使用されていた貯水池は、土壌の再生時には一時的な水の保管場所として使用され、現在は約2万9,000m3の大規模な蓄熱施設として再利用されています。蓄えられた熱または冷気は、エネルギーを安定供給するために活用されると同時に効率を高め、この場所における貴重な資源の経済的かつ持続可能な使用を実現しています。

スマートクロスエネルギーコンセプト(CEC)は、IN-Campusの “頭脳” です。これは、すべての技術コンポーネントの相互作用を管理し、エネルギーの発電量と消費量を管理し、余剰エネルギーを貯蔵および変換し、消費ピークを吸収して負荷に対応します。CECは、天気予報も活用します。エネルギーを生成、変換、保存するための他の革新的なコンポーネントは、モジュラーエネルギーシステムに徐々に統合されつつあります。

IN-Campusは、その革新的で持続可能なアプローチにより、ドイツ持続可能建築物協会(German Sustainable Building Council:DGNB)から賞を受賞しています。その選考理由として、エネルギーコンセプトに加えて、IN-Campusが新しいエリアを封鎖せずに建設されたこと、新たな緑地が開発されたこと、キャンパスのメインストリートがミーティングエリアとして機能していること、革新的なスマートシティおよびモビリティコンセプトが採用されている点が挙げられています。

アウディが進む未来への道では、イノベーションを推進するための新しいアイデアと専門家の協力が欠かせません。アウディおよびそのテクノロジーパートナーのコラボレーションの場として、IN-Campusに、すでにこの未来の姿を垣間見ることができます。このようにIN-Campusは、単なるテクノロジーパークではなく、インゴルシュタット市の不可欠な部分となっており、幅約50mのキャンパスのメインストリートに明確に表れています。この全長約1kmの緑あふれる大通りには、従業員と訪問者のためのコミュニケーションと会議のためのスペースが設けられています。

IN-Campus テクノロジーパークの詳細につきましては、Audi Media Centerをご覧ください。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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