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2022/12/12Motorsport

ロルフ ミヒェル:「エキサイティングなチャレンジ」(ドイツ本国発表資料)

  • Audi Motorsport統括責任者 兼 Audi Sport GmbHマネージングディレクター
  • 高いモチベーションを備えたチームとともに、野心的な目標を掲げ、ダカールラリーに参戦
  • 砂漠でのラリーでは、一流のコーディネートが求められる

(ドイツ本国発表資料)

2022年12月7日、ノイブルク アン デア ドナウ:ロルフ ミヒェルは、9月1日付けでAudi Motorsportの責任者に就任しました。彼は、Audi Sport GmbHのマネージングディレクターも兼務しています。44歳のミヒェルは、ダカールラリーに関するインタビューに応じ、右脳と左脳を使い分けることの重要性、モータースポーツに対する情熱、砂漠で開催されるダカールラリーに対する期待と目標について語りました。


あなたは2015年に開催のAudi Sport TT Cupのプロジェクトマネージャーを務め、その後Audi Sport GmbHのセールス&マーケティングディレクターに就任しました。そして今回、Audi Sport GmbHのマネージングディレクターとして、モータースポーツの世界に復帰しました。その間、レースが恋しくなりませんでしたか?
現在の役職に就任する前は、グローバルセールスおよびマーケティングの責任者として、チームとともに3年連続で販売記録を達成しました。しかし、サーキットやラリーの世界に戻ることを待ち望んでいました。戦いの場がサーキットでも、砂漠でも、モータースポーツの世界に身を置くことは、私にとって今も昔も特別な体験です。確かに、レースの世界を恋しいと思っていました。

Audi Sport GmbHのプロジェクトをどのように評価しますか?
ダカールラリーとカスタマーレーシングは、非常にエキサイティングなプロジェクトです。世界のモータースポーツには、長い歴史を有する有名なレースがいくつかありますが、ダカールラリーは間違いなくその1つです。アウディが、この困難なラリーに電気駆動システムのマシンで参戦し、初戦から成功を収めているのを見て、その活躍に魅了されました。しかし、マシンだけでなく、人間的な側面、つまりファイティングスピリットや情熱もはっきりと感じることができました。世界ラリー選手権(WRC)で優れた戦歴を誇るカルロス サインツ、ダカールラリーで14回もの優勝を収めているにもかかわらず、リラックスして謙虚な姿勢で戦いに臨んでいるステファン ペテランセル、そして成功請負人であり、私と何年も良好な関係を保っているマティアス エクストロームは、本当に素晴しいドライバーです。さらに、ルーカス クルス、エドゥアール ブーランジェ、エミール ベリークヴィストといった、ドライバーと同じくらい強い個性を備えた、一流のコドライバーもいます。同じことがAudi Sport customer racingにも当てはまります。アウディのカスタマーレーシングチームには、経験豊富なドライバーだけでなく、野心的な若いドライバーも名を連ねています。さらに、カスタマーレーシングチームの多くは、事業でも成功を収め、モータースポーツにも非常に高い要件を求める起業家です。私たちは、カスタマーレーシングプログラムを通じて、自動車以外の分野でも、アウディブランドの認知度を世界的な規模で広げています。これらすべての分野で、事業を素早く軌道に乗せ、それらを戦略的に管理することは、私にとって素晴しい挑戦となりました。

マネージングディレクターとモータースポーツ責任者との間のバランスをどのように取っていますか?
時にはバランスを取ることが難しい場合もあります。1,500人の従業員を有するAudi Sport GmbHは、Dr. セバスチャン グラムズとともに経営を任されていますが、財務の責任は私にあります。そのため、モータースポーツの活動と財務管理という、相反する側面に対処する必要があります。つまり、モータースポーツは、より感情的な右脳に属する一方で、合理的な判断が求められる財務管理は、その反対の左脳に属しています。明確に測定可能な主要業績評価指標(KPI)を使用して、起業家的な手法でモータースポーツを管理することは、非常にやりがいのある仕事です。それでも経験から、私はドライバーやチームだけでなく、パートナーやカスタマーレースのチームをはじめとする投資家に至るまで、すべての主要な関係者の立場を理解することができる、と思っています。そこでは、「勝つために何が必要なのか」より、アウディ全体にとっての結果がどうなるのか、について考える必要があります。マーケティングの世界、つまり私たちが語るストーリーには、非常に幅広い領域が含まれています。従って、2つの異なる立場のバランスに関する質問の答えは、決して否定的なものではなく、よりスポーツ精神に則った生産的なものだと思います。

あなたは、新しい役職に就任した後、10月のモロッコラリーに参戦しました。過酷な砂漠のラリーをどのように感じましたか?
過酷な環境下で、信じられないほど素晴しいチームワークに感銘を受けました。何時間も続く砂嵐の中でさえ、決してためらうことなく、誰もが他人を助け、Q Motorsportのスタッフと私たちのチームは、非常に野心的な目標を掲げ、集中力を保ち、常に協力していました。誰もが自分の責任を認識し、各自の仕事に真剣に取り組んでいました。レギュレーションへの適合を考えた場合、チームにスヴェン クヴァントのような経験豊富なパートナーがいることは非常に歓迎すべきことです。
Q Motorsportのチーム代表として、彼は何十年にもわたるラリーの知識に加え、重要な評価基準と貴重な経験をもらしてくれます。レース戦略に関して言えば、彼は技術コンセプトとドライバーの強みを最大限に活用するための方法を知っています。チームの全員が生粋のモータースポーツファンです。これは、経験豊富な車両責任者についても同様です。彼らはドライバーと協力しながら作業を行っていますが、彼らの仕事は、ただ単に技術だけの問題ではないので非常に重要です。この新しいプロジェクトでは、メカニックの献身的な働きについても感銘を受けています。彼らは、Q Motorsportのスタッフとともに、非常に高度な車両を、最も過酷な条件下で最高のレベルに維持する必要があります。このような作業は、特にトラブルが発生した場合には非常に困難です。このため、ワークショップチームと行っている定期的な意見交換の場は、私にとって特に重要です。

ダカールラリーは、アウディにとって非常に重要です。2023年に向けて、チームにどのような目標を設定しますか?
ダカールラリーに参戦するのは今回が2度目であり、私たちは、表彰台を獲得するという明確な目標を掲げています。私たちはマシンを改善し、最高のドライバーと非常に意欲的で有能なチームを持っています。私にとって重要なことは、すべてがうまくいけば、表彰台を獲得することが可能です。私たちは最善の準備をし、あらゆる瞬間で高い集中力を保つ必要があり、チームの結束が成功への決定的な鍵となります。しかし、スポーツでは、実際のレースにおいて多くの予測不可能なトラブルが発生することは十分に認識しています。車両の損傷、事故、異常気象、ナビゲーションのトラブルなどが、この競技をエキサイティングであると同時に、やりがいのあるものにしています。私たちは、これらの不測の事態をコントロールすることはできません。しかし、私たちは、3台のAudi RS Q e-tronの準備を万全に整えただけでなく、プロセスと手順についても大きな進歩を遂げ、士気が高まっています。

初めてのダカールラリーに向けて個人的にどのような準備をしましたか?
ダカールラリーへの参戦は、数多くの領域に同時に影響を及ぼします。もちろん、責任者の立場として、ダカールラリーへの参戦は最重要事項です。サーキットの場合、多数の正確なテクニカルデータを入手することが可能で、車両のパフォーマンスを改善するために利用できる数多くの計器もあります。その一方で、砂漠のレースでは、40分から50分経過後に、何が起こっているのかについての最初の手がかりを手元のタブレットで得ることしかできません。そのため、衛星電話が鳴らないことを願っています。
私にとっての焦点は、責任者としてどのように貢献できるのかということです。私は基本的に運動することが好きですので、非常に複雑な状況の中で、頭をクリアな状態に保つことができると思っています。もちろん、これはダカールラリーへの参戦にも役立つでしょう。同様に、自分自身の規律を保って生活することも重要だと考えています。そのようにしなければ、複雑な日常生活を管理することは不可能です。今回のラリー用に、既にスーツケースを用意して、荷物も準備してあります。昔から寝つきが良く、食べ物の好き嫌いもありません。最近学んだことは、信じられないかもしれませんが、消化の良い離乳食のリンゴと雑穀粥を食事に取り入れれば、厳しいラリーの1日を乗り切ることができるということです。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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