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2025/06/17Models

Audi Q3:コンパクトクラスにおける新たなベンチマーク

  • Audi Q3の歴代最良モデル:バランスのとれたダイナミックで筋肉質なSUVプロポーションと広々としたインテリア
  • 効率性、ドライビングダイナミクス、快適性:新しいダンパーシステム、力強いプラグインハイブリッドテクノロジー、そして効率的な内燃エンジン
  • 日常のデジタルパートナー:フルサイズクラス由来の運転支援およびライティングテクノロジーに加えて、さらに快適性を高める革新的な操作コンセプト

*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
*本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。

(ドイツ本国発表資料)2025年6月16日、インゴルシュタット:Audi Q3は、プレミアムコンパクトセグメントにおいて、10年以上にわたり確立されたベストセラーであり続けています。現在、第3世代が、いくつかの点で新たな基準を打ち立てています。このモダンなSUVのエクステリアは、自信とエモーションを放っています。数多くの革新的な機能によって、Audi Q3はデジタルパートナーといえる存在になります。ファーストクラスのユーザーエクスペリエンスを提供すると同時に、多くのアシスタンスシステムにより、ドライバーおよび他の道路利用者にとって、より大きな快適性と安全性を確保します。バランスの取れたサスペンションに加えて、ライトのデジタル化も、顧客にとっての利点を高めます。デジタルマトリックスLEDヘッドライトに採用された新しいマイクロLEDテクノロジーが、高度なパーソナライゼーションとアダプティブで高解像度なライトファンクションを可能にします。新しいAudi Q3のもう一つの特徴は、マイルドハイブリッドテクノロジーを備えた、効率的で部分的に電動化された内燃エンジンと、最大119km(参考値)の電動航続距離を持つプラグインハイブリッドモデルであるということです。



AUDI AG CEO ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、「Audi Q3は、初代モデルの発売以来、全世界で累計200万台以上販売された、アウディで最も売れているモデルのひとつで、製品ポートフォリオの中でも高い地位を占めています。Audi Q3の第3世代の登場で、重要なモデルファミリーはアウディのプロダクト・イニシアティブの一環として刷新され、また、力強いプラグインハイブリッドおよび効率的な内燃エンジンを導入して、アウディのラインアップを強化します。この新型モデルは、効率性、ドライビングダイナミクス、快適性を兼ね備えています」と述べています。効率的で部分的に電動化された内燃エンジンに加えて、Audi Q3は、快適性とダイナミクスのバランスを可能にする新しいアダプティブサスペンションを提供します。AUDI AG 技術開発担当取締役 ジェフリー ブーコ(Geoffrey Bouquot)は、「コンパクトセグメントのAudi Q3のインテリアには、フルサイズクラスのデジタルステージを採用しています。革新的な操作コンセプトと多数のアシスタンスシステムが、安全性と快適性を高め、Audi Q3を日常における理想的なデジタルパートナーにしています」と付け加えています。

新型Audi Q3は、先代モデルと比較して、さらにエモーショナルなデザインを備えています。幅広いシングルフレームとシャープに絞り込まれたヘッドライトは、空力コンセプトに完全に統合されています。

側面から見ると、ヘッドライトとリヤライトの間にある水平のショルダーラインが、車両を視覚的に2つの部分に分けており、特別な光と影の分布を生み出しています。

リヤセクションには、オプションのデジタルOLEDリヤライトが採用されており、連続するLEDライトストリップと発光するフォーリングスによって補完されています。このレベルのライティングテクノロジーが、新しいAudi Q3に採用されるのは、Audiのコンパクトセグメントにおいて初めてのことです。

このコンパクトSUVのフロントには、デジタルマトリックスLEDヘッドライトが搭載されており、Audi Q3で初めてマイクロLEDモジュールが使用されています。このマイクロLED技術の採用により、照射性能が大きく向上し、路上での強いコントラストが確保されます。ライトガイダンス機能は、ドライバーアシスタンス機能とこれまで以上に密接に結びつけられています。LED技術を用いたデジタルデイタイムランニングライトは、片側につき23個のセグメントで構成されており、車両に個性的なライトシグネチャーを生み出し、道路上でひと目で認識できるようにしています。

インテリアにおいては、新しいステアリングホイールコントロールユニットにより、センターコンソールにおいてより多くの収納スペースを確保し、新しいユーザーエクスペリエンスとより優れた空間感覚を創りだしています。このステアリングホイールコントロールユニットは、2つの新しいステアリングコラムレバーを初めて統合しました。右側のレバーはシフトセレクターとして、左側のレバーはライト機能およびワイパー操作用のコントロールエレメントとして機能します。また、Audiのコンパクトセグメントにおいては初めて、フロントサイドウィンドウにアコースティックガラスをオプションで装備可能で、より優れた室内音響が高速走行の際に特に感じられます。488リッターのトランク容量は、Audi Q3の実用性も示しています。シートベンチを折りたたむと、Audi Q3の収納スペースは最大1,386リッターに増加します。シートベンチは前後にスライド可能で、標準で角度調整も可能です。このSUVは最大2,100kgのけん引能力を持っています。

Audi Q3ファミリーのエントリーモデルは、Audi Q3 SUV TFSI 110 kWであり、これはマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した4気筒ガソリンエンジンです。Audi Q3 SUV TDI 110 kWは、特に長距離走行に適しています。Audi Q3 SUV e-hybrid 200 kWは、理想的な条件下で最大50 kWのDC充電が可能で、これまでになく高性能かつ高効率です。これは、搭載されている総容量25.7 kWh(正味容量19.7 kWh)の高電圧バッテリーによるもので、WLTPテストサイクルにおいては最大119km(参考値)の電動航続距離を可能にしています。

さらに改良された標準サスペンションは、より優れたドライビングエクスペリエンスを提供します。スポーツサスペンションおよび2バルブダンパーコントロール付きサスペンションはオプションとして選択可能で、バランスが良いドライビングエクスペリエンスを実現します。運転支援のハイライトのひとつは、アダプティブドライビングアシスタンスプラスです。より高い道路上の安全のために、室内カメラがドライバーの眠気や集中力の欠如の気配を監視します。学習型パーキングアシストは、Audi Q3に個別の駐車操作を教えることが可能です。新しいreverse assistは、袋小路からの後退を確実に支援します。

新型Audi Q3は10月に発売予定で、夏からオーダーが可能です。Audiは新世代の生産を、ハンガリー・ジェールおよびドイツ・インゴルシュタットの工場で共同で行っています。

新型Audi Q3に関する詳細情報は、以下をご覧ください。

ダイナミックなデザイン
先代と比べて、新型Audi Q3はさらに筋肉質でエモーショナルなデザインとなっています。そのボディは、丸みを帯びたセクションと正確なラインの完璧な組み合わせによって形作られています。幅の広いシングルフレームは高い位置に配置され、細く絞られたヘッドライトは精悍な表情を生み出し、車両の空力コンセプトに完全に統合されています。このデザインは、非常に効率的な空気の流れをフロントエンド周辺で確保します。調整可能な冷却空気取り入れ口がシングルフレームの下部に取り付けられており、空気のロスを最小限にとどめて流すことができます。パーキングセンサーもこの位置に配置されています。運転支援システムのセンサーは、フォーリングスの背後に設置されています。

サイドから見ると、フロントとリヤのライトの間にある水平のショルダーラインが、車両を視覚的に上下2つの部分に分け、とても特別な光の効果を生み出します。上部は光を捉え、下部は影に沈みます。角度のついたDピラーと組み合わさることで、グリーンハウスはさらにダイナミックに見えます。フロントおよびリヤのホイールのショルダー部分から力強く浮かび上がるブリスターは、初代quattroを想起させます。

リヤもまたクリアなデザインを特徴とします。2分割されたリヤライトと分離されて、正確に描かれた細いライトストリップが車両の全幅をシャープに横切り、リヤにクリーンな印象を与えます。その下には、視覚的に穏やかな広い面が広がります。ディフューザーは、位置の高いバンパーに統合されています。

S line装備は、差別化されたフロントおよびリヤバンパーと、セレナイトシルバーのアドオンパーツを備え、標準モデルへのオプションとして用意されています。エクステリアパッケージにはブラックもあり、ブラックのアドオンパーツが含まれます。新しいAudi Q3モデルは、全11色から選べ、その中にはアルコナホワイトのソリッドペイント仕上げも含まれます。グレイシアホワイト、ミトスブラック、アローグレー、タンボラグレー、プログレッシブレッドおよびナバラブルーは、メタリックペイント仕上げとして選択可能です。これらに加えて、新色のセージグリーンおよびマデイラブラウンが加わります。マデイラブラウンのマットペイント仕上げは、新しいAudi Q3の限定専用色です。S lineでは、デイトナグレーのメタリックペイント仕上げも選択可能です。タンボラグレーはadvanced lineのみに提供されます。

新しいホイールデザインは、標準で17インチから最大で20インチまで用意されています。タイヤ幅は215mmから235mmへと拡大されています。18インチから19インチのエアロホイールもラインナップに含まれます。Audi Sportでは、19インチおよび20インチサイズで合計5種類のホイールデザインを用意します。これにはブラックメタリックのダーク仕様が2種類含まれ、5アームトライポッドデザインの20インチホイールと、マルチスポークSデザインの20インチホイールです。

空力性能と車両全体の静粛性は、先代モデルと比べて大幅に改善されています。空気抵抗係数(Cd値)0.30に加えて、重点が置かれているのは主に音響快適性です。

新しいAudi Q3は、コンパクトセグメントのAudiモデルとして初めて、フロントサイドウィンドウにアコースティックガラスを採用しています。車両内のシーリングと断熱の最適化と組み合わせることで、調和のとれた音響コンセプトが実現され、走行快適性が明確に向上しています。

フルサイズクラスのライティングテクノロジーが夜を昼の明るさに
新型Audi Q3のライティングテクノロジーは、アウディのコンパクトセグメントにおいて初めて採用された、フルサイズクラスのデジタルマトリクスLEDヘッドライトを活用するものです。新型Audi Q3は、DMDモジュールに代えて、マイクロLEDモジュールを初めて使用しています。モジュール上には25,600個のマイクロLEDがあり、このモジュールの幅は約13mmです。各マイクロLEDはおよそ40マイクロメートルの大きさで、これは人間の髪の毛のおよそ半分の太さです。このマイクロLEDテクノロジーを使用することで、照射性能が大幅に向上しました。その結果、路面上で非常にクリアなコントラストが得られ、気象条件が厳しい場合に特に便利です。

ライトガイダンス機能は、レーンガイダンスおよびオリエンテーションライトとして知られており、運転支援機能とより緊密に結びついています。アシスタンスシステムからの重要な情報を、車両前方のドライバーの直接の視界内と道路上に表示を映し出すことで、走行安全性がさらに高まります。

新しい機能の一つは、Audi Q3のドライバーが高速道路で車線変更をする際に、死角に車両がある場合、車線変更アシストからのアクティブワーニングが、レーンライトに表示される機能です。また、オリエンテーションライトにおけるレーンデパーチャーワーニング表示は、郊外道路や高速道路においてもドライバーをサポートします。この機能は、メーターパネルの表示と同様に、レーン境界線を意図せず越えた際に作動します。さらに交通情報の延長として、路面凍結の可能性がある場合、約70 km/h(43.5 mph)から、氷の結晶のワーニングシンボルを路面に投影します。

高度なライトガイダンスはまた、ドライバーの視認性が悪くなることが多い工事中の道路で役立ちます。デジタルマトリクスLEDヘッドライトがライトガイダンスを自動的に調整し、オリエンテーションライトを優先してレーンライトをオフにするため、狭い工事中の道路でも正しいレーンに留まって進めます。また、今回初めて、例えばレーンライトなどのデジタルマトリクスLEDヘッドライトの個別機能を、MMIからお客様自身でオフにすることが可能になりました。

MMIではまた、ダイナミックなカミングホーム/リービングホーム機能の拡張機能として、車両に乗り込む際やエンジンを停止する際のサインを、3種類の異なるデザインから選択することも可能です。したがって、デジタルマトリクスLEDテクノロジーは、車両が停止している時にも存在感を放ちます。

マイクロLEDの光源と組み合わせることで、デジタルマトリクスLEDヘッドライトは、ハイビームの非常に精密な光分布と、他の道路利用者に対するさらに優れた防眩制御を実現し、道路の安全性を高めます。

デジタルマトリクスLEDモジュールに加えて、片側23個ずつのセグメントで構成されるLEDテクノロジーを採用するデジタルデイタイムランニングライトが、道路上で車両の視認性を高めます。車両の装備内容に応じて、最大4種類までのデジタルライトシグネチャーを、お好きなカミング/リービングホームライティングのシナリオにあわせてフロントおよびリヤに映し出すことができます。リヤにはオプションのデジタルOLEDリヤライトが備えられ、連続したLEDライトストリップによって引き立てられています。合計36個の異なるセグメントが6つのデジタルOLEDパネルに分けられており、これによってデジタルリヤライトシグネチャーが可能になっています。リヤのイルミネーションリングは特に目を引く特徴となっており、ロービームが点灯されるとともに輝きを放ちます。

インテリア:機能的で明確なデザイン
新型Audi Q3は、先代モデルと比較して、デザインと機能性が大幅に向上しています。視覚的なコントラストを取り入れたデザインは、要素を意図的に前景または背景に配置することで、居心地のよいインテリアを生み出しています。

ソフトラップと呼ばれる一体感のある装飾パネルが、ドアからダッシュボード全体の幅にわたって広がっており、最大限のスペース感覚を引き出すために、水平基調を強調しています。11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイによるパノラミックディスプレイが、いわゆるデジタルステージを構成しています。そのカーブしたデザインにより、ドライバー志向のコックピットレイアウトが生まれます。アウディはこれにより、フルサイズクラスのデジタルステージをコンパクトセグメントに導入しています。重要な情報を補完するヘッドアップディスプレイも、デジタルディスプレイに加えられています。フラットなドアハンドルとモダンなデザインにより、すっきりとしたセンターコンソールが、空間と快適性を強調します。

新しいステアリングホイールコントロールユニットは、実用面で大きなメリットをもたらします。2本の新しいステアリングコラムレバーを初めて統合することで、センターコンソールの収納スペースを拡大し、新たなユーザーエクスペリエンスと、より優れた空間効率を実現しています。右側のレバーはシフトセレクターとして、左側のレバーはライト機能およびワイパー操作用のコントロールエレメントとして機能します。センターコンソールからシフトセレクターがなくなったことにより、2つのカップホルダーを備えたコンソールにさらにスペースが生まれています。15Wの充電出力を持つ冷却機能付きの非接触充電トレイは、2つのUSB-Cポートが備わり、必要に応じてスライドカバーで覆うことができます。リヤにはさらに2つのUSB-Cポートが装備されています。

暗い場所では、さまざまなライティングパッケージ(アンビエントライトパッケージプラス/プロ)がインテリアの雰囲気を際立たせます。ダッシュボードとセンターコンソールに設けられたマーカーライトが、インテリアの明確なラインを強調します。MMIパノラミックディスプレイの下部およびドア内の間接アンビエントライティングが、インテリアデザインを引き立てます。

新しいデザインエレメントとして、フロントドアには、広範にわたるイルミネーションが初めてオプションとして用意されました。このために、ファブリックパネルには300回のレーザーカットが施されています。ドアトリム内の光源が、異なるサイズの5つのセグメントを背面から照らし、車両のロックおよびアンロック時に、ダイナミックな光の流れを生み出します。このイルミネーション付きファブリックパネルは、機能性とエモーショナルなデザインエクスペリエンスを融合させています。MMIから30色のカラーバリエーションを選択可能で、パーソナライゼーションの可能性が広がります。

新たにオプションとして設定されたSONOSプレミアムサウンドシステムのスピーカーは、ドア上部に配置されており、バーチャルに生成された新しいサラウンドサウンドにより、臨場感あるリスニングエクスペリエンスを提供します。センタースピーカーおよびサブウーファーを含む12基の高性能スピーカーは、最大出力420Wのアンプによって駆動され、4つのプリセットされたサウンドプロファイル(ナチュラル、コンサート、ラウンジ、ポッドキャスト)から選ぶことができます。さらに、ファンクション オン デマンド(FoD)を通じて、いつでもサウンドエクスペリエンスを拡張する機能を追加することも可能です。

サウンド&ファンクションパッケージは、選択したサウンドシステムを強化する3つの追加機能があります。1)低音の強化:より正確で強力な低音体験、2)自動レベル調整:ソース変更時でも同じ音量を維持、3)音質補正機能:圧縮された音楽ファイルのサウンド改善

Audi Q3のインフォテインメントシステムは、オペレーティングシステムとしてAndroid Automotive OSを使用します。YouTubeなどのサードパーティ製アプリは、Audi Application Storeから利用可能です。MMIに直接統合されているため、使用の際にスマートフォンは不要です。

学習型音声操作アシスタントのアウディアシスタントは、さまざまな車両機能を操作するために活用できます。このアシスタントはAIによって強化されており、車両に直接統合されています。今回初めて、MMIのセンタータッチディスプレイにアバターとして表示されます。さらに、作動中にはヘッドアップディスプレイまたはアウディバーチャルコクピットにもアイコンとして表示されます。アウディアシスタントが理解した入力内容は、メーターパネルにも表示されます。

合計9種類のインテリアパッケージが用意されています。インテリアはユーザー中心の設計であるだけでなく、サステナビリティも考慮して設計されています。木材部分には、成長が早く耐久性のある木材が使用されています。Impressumクロスのインテリア要素は、100%再生ポリエステルで作られています。Expedition、Impressum、シングルカラークロス、マイクロファイバーのファブリックもすべて再生ポリエステルで作られています。ベルベット調ベロアのフロアマットは、使用済み漁網やカーペットの端材、産業廃棄物から作られた完全再生ナイロン繊維のEconylで作られています。アウディはこのように、Audi Q3において将来志向で効率的な資源利用に注力しています。

488リッターのトランク容量は、Audi Q3の実用性を示します。シートベンチを前方にいっぱいまでスライドさせアップライトに設定した場合、その容量は575リッターになります。シートベンチを折りたたむと、Audi Q3の収納スペースは最大で1,386リッターまで増加します。シートベンチは前後方向に移動可能で、角度も標準仕様でも調整できます。Audi Q3は最大で2,100キログラムまでけん引可能で、けん引車のヒッチ(トウバー)部分の最大垂直荷重は90キログラムです。

高効率エンジンの幅広いラインナップ
Audi Q3ファミリーのエントリーモデルは、マイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した4気筒ガソリンエンジンと7速S tronicを標準装備とするAudi Q3 SUV TFSI 110 kWです。出力は110 kW(150 PS)です。1.5 TFSIの特長は、シリンダーオンデマンド(COD)システムです。このシステムは、低・中負荷時に、第2および第3シリンダーを一時的に休止させます。内燃エンジンの中で最も高出力なのが、quattroドライブを備えるAudi Q3 SUV TFSI quattro 195 kWです。7速S tronicを組み合わせた2.0リッター4気筒エンジンは、出力195 kW(265 PS)トルク400 Nmを4輪に伝達します。長距離ドライブに特に適する、Audi Q3 SUV TDI 110 kWは、前輪駆動と7速S tronicを標準装備して発売されます。出力110 kW(150 PS)トルク360 Nmにより、長距離移動でも低燃費を実現します。

プラグインハイブリッド(PHEV)は、電動駆動モデルでありながら、同様に長距離走行に適しており、これまで以上にパワフルで効率的です。Audi Q3 SUV e-hybrid 200 kWは、エンジンと電動モーター(85 kWおよびトルク330 Nm)を組み合わせ、システム全体で200 kW(272 PS)および400 Nmの最大トルクを発揮します。

総電力容量25.7 kWhの高電圧バッテリーを搭載して、外形寸法は従来モデルとほぼ同じながら、その容量はほぼ2倍になっています。正味容量は19.7 kWhです。バッテリーは96個の角形セルで構成され、4つのモジュールに分割されており、従来よりも多くのエネルギーを蓄えることができます。セル化学の最適化とパッケージの改善により、各モジュールの充電容量は従来の37 Ahから73 Ahへと向上しました。

これにより、WLTPテストサイクルでの電動航続距離は、最大119 km(参考値)に達します。Audi Q3 SUV e-hybrid 200 kWは、理想的な条件下で最大50 kWのDC充電に対応し、電動走行による快適な移動を可能にします。10 %のバッテリーを80 %まで充電するのにかかる時間は30分未満です。Audi独自の充電サービスであるAudi chargingにより、ヨーロッパ28カ国における多数の充電ポイントへのアクセスが可能です(オプション)。

新しいダンパーシステムによる快適性とパワーの両立
エンジンに加えて、Audiは新型Audi Q3のドライビングダイナミクスも大幅に改善しました。さらに新開発の標準サスペンションは、より優れたドライビングエクスペリエンスを提供します。全体としてこのダイナミックにデザインされたSUVは、ファミリーカーでありツーリングカーで、日常使いに適していて俊敏性でも印象的です。用意されるサスペンションシステムは、スチールスプリングサスペンション、スポーツサスペンション、そして2バルブダンパーコントロール付きサスペンションです。

ダンパーコントロール付きサスペンションは、路面の状態およびその時の走行状況に合わせて連続的に反応します。その際、ステアリング、ブレーキング、アクセルなどのパラメーターを考慮に入れます。理想的な減衰力が各ホイールごとにコンマ数秒で計算され、ショックアブソーバーにより調整されます。より速く反応する2バルブダンパーにより、ボディとサスペンションの接続がよりスムーズかつ高精度になります。同時に、伸び側および縮み側のステージを個別に制御することにより、ドライビングダイナミクスが最適化されます。それは、伸張と圧縮による振動をそれぞれ独立して制御できるからです。快適な走行とスポーティな走行との特徴の違いが、より明確に感じられます。新型Audi Q3の俊敏性は、オプション装備のプログレッシブステアリングシステムによっても向上します。このステアリングは過度にダイレクトではなく、センターから非常に正確に作動します。ステアリングを切り終わるにつれて、ステアリング比は大幅に減少し、より高い取り回し性を実現します。ステアリングの動きは、よりダイレクトにホイールへと伝わります。さらに、ステアリングホイールを通して応答性がより明確に体感できるようになり、路面からのフィードバックも向上します。摩擦の低減によって、より豊かなステアリングフィールが得られます。

新型Audi Q3のAudi ドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムでは、これまでのautoモードはbalancedモードになります。名称が示すように、balancedモードは走行ダイナミクスと快適性の最適なバランスを表します。balancedモードは車両が起動時に作動し、個々の要求に合わせて設定することもできます。「Offroad plus」(quattro用)もMMIを通じてデフォルトモードとしてプリセットすることが可能です。

ドライバーアシスタンスシステム
ドライバーアシスタンスに関しては、Audi Q3は日常の運転生活をより楽に、より安全にする、幅広いシステムを採用しています。 市場投入時の標準装備には、距離表示付きパーキングシステムプラス、アダプティブクルーズコントロール機能追加に対応するクルーズコントロール(スピードリミッター含む)、エマージェンシーアシスト付きレーンデパーチャーワーニング、交通標識認識、ドライバーモニタリングによる注意力および疲労警告、回避およびターンアシスト付きアクティブフロントアシスト、フロントクロストラフィックアシスト、フロントエマージェンシーブレーキアシストが含まれます。

運転快適性を高める特徴的な機能に、アダプティブドライビングアシストプラスがあり、これは縦方向および横方向のガイダンスをサポートし、レーンチェンジアシスタント機能によって補完されます。

このシステムは、加速、減速、速度維持、設定された車間距離の保持、および最高210 km/hまでの速度区間におけるレーンガイダンスを行います。また、高速道路で90 km/h以上の速度におけるアシスト付きレーンチェンジもサポートします。これはMMIを通じて作動され、後方レーダーのデータを使用してレーンチェンジが可能か、どの方向に可能かを、メータークラスターおよびヘッドアップディスプレイに白い矢印で示します。ウインカーをタップしてレーンチェンジを開始すると、システムはステアリング操作を積極的にサポートします。

オンラインデータと連動して、アダプティブドライビングアシストは、認識されたレーン境界がなくても車両のレーン維持が可能であり、そのため高速道路以外の地方および都市部のドライブにおいても快適性を高めることができます。アダプティブドライビングアシストにオンラインデータを活用できる期間は車両引き渡し後3年間で、その後は有料で利用期間を延長するオプションを選択可能です。

エマージェンシーアシストは、今回初めて、ドライバーが反応しなくなった場合に車両の操作を引き継ぐことが可能になりました。その場合、エマージェンシーアシストは自律的にAudi Q3を路肩に移動させ、停止させます(Tech pro packageとの組み合わせ時のみ)。このようなケースでは、アシスタントは視覚的、聴覚的、およびブレーキのショックを伴う触覚的な警告を行い、ハザード警告灯を点灯させます。

さらに道路上での安全性を高めるために、インテリアカメラがドライバーの眠気や集中力欠如の兆候を監視します。ドライバーが一定期間Audi Q3の警告に反応しない場合、警告音が鳴り、メーターパネル上に視覚表示が現れます。それでもドライバーが反応しなければ、Audi Q3は自動的に路肩に寄せ、エマージェンシーサービスへ通報します。データは保存されません。

学習型パーキングでは、顧客はAudi Q3に個別の駐車操作を教えることができます。カーポートやガレージへのアクセスが困難な場合、Audi Q3は一度だけ学習すれば、それ以降は自動的に駐車を行い、ドライバーは見守るだけです。駐車スペースからの退出も同様です。

新型Audi Q3は最大で5つの駐車操作、長さにして50mの距離を記憶することができます。各操作には、個別の名称を付けることができます。

市街地で袋小路に入った際には、新しいリバースアシスタントが信頼できるサポートを提供します。Audi Q3は35 km/h以下の速度で約50メートルの距離を記憶し、自律的に約10 km/hの速度で後退します。

市街地においては、パーキングシステム付きパークアシストプラスが駐車時に役立ちます。超音波センサーが適切な縦列または前向き、後ろ向きの駐車スペースを検知すると、的確なステアリング操作でドライバーを支援します。

パークアシストは、駐車スペースからの後退時にもサポートを提供し、マニュアルでの駐車操作中にオンすることも可能です。このアシストを有効にするには、ドライバーはディスプレイの指示に従って、適切にアクセルおよびブレーキ操作を行う必要があります。4つの広角サラウンドカメラは、車両の周囲全体をカバーして、より便利な操作のために様々なビューを提供します。ドライバーは、MMIディスプレイで異なるビューを選択でき、駐車スペース内での車両の位置決めがより容易になります。

道路標識認識は、現在、警告も表示します。例えば、優先道路、工事現場、横断歩道、動物横断、鉄道踏切の標識を認識します。

発売時期
新型Audi Q3の第3世代は、コンパクトセグメントにおいて新たな基準を設定します。車両は今年10月にドイツおよび欧州市場で発売となります。オーダーは夏から可能です。

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