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History

Auto Union グランプリレーシングカー Type A, 1934

1933年フェルディナント ポルシェは、ケムニッツに本拠を置くアウトウニオンのために1台のグランプリレーシングカーを開発しました。そのモデルは、ドライバーシートのすぐ後ろに搭載したエンジン(ミドシップレイアウト)を、何よりの特徴にしていました。1933年3月、ツヴィッカウのホルヒ工場に新設されたアウトウニオンのレーシング部門が、この新しいモデルとともに活動を開始します。そのちょうど1年後、ハンス シュトックがベルリンのアブスサーキットで、265km/hを超える速度でドライブし、3つの速度世界記録を樹立しました。アウトウニオン タイプAが初参戦したのは、1934年5月26日にベルリンのアブスサーキットで開催されたレースです。ハンス シュトックはこの年Type Aを駆って、ドイツ、スイス、チェコスロバキアの3つのグランプリレースで優勝を飾ったほか、数多くのヒルクライムレースでも勝利を挙げ、「ヨーロッパ マウンテンチャンピオン」のタイトルを獲得しています(グランプリのチャンピオンシップはこの年ありませんでしたが、もしあればシュトックがタイトルを獲得していたでしょう)。この後、ポルシェ開発によるアウトウニオン グランプリレーシングカーは、さらにパワフルなType B、Type Cへと進化していきます。

エンジン : V型16気筒、ルーツ式スーパーチャージャー装着
排気量 : 4,358 cc
最高出力 : 295hp / 4,500 rpm
最高速度 : 280 km/h
生産年 : 1934年

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